【白黒写真】風が水面に描き出すもの - 福島県棚倉町 棚倉城址、山本不動尊、八槻都々古分神社
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5月になってしまったが、4月の1ヶ月間に撮影したモノクロ写真をまとめようと思った。
約10日ほど前、棚倉城址、山本不動尊、八槻都々古別神社で撮影したモノクロ写真がかなり多いことがわかった。
そのため、別記事としてこちらに切り分けることにした。
棚倉城址のお堀の花筏は、カラーでは300mm望遠レンズで撮影したが、モノクロ撮影では50mm標準レンズを使っている。
当然、水面の花びらの写り方もかなり印象が異なってくる。50mmで撮るとかなり広く写り、映画”惑星ソラリス”に出てくるソラリスの海のように思えてくる。
お堀の水面にひろがる桜の花びらは、水の流れによる軌跡を描き出している。軌跡が動きをそのまま示している。
写真はもちろん静止画だが、「静止画で動きを表現する手法」は、撮影技術本などでもしばしば見かける。
そこであまり言われることがないように思うのだが、軌跡の描写も動きを表現するための有効な手法なのだと思う。
そこでの”動き”は「水面の花びらの動き」というだけのものではない、「水の流れと吹く風そのもの」でもある。
”惑星ソラリス”のテーマ音楽は、バッハのコラール「主よ、われ汝の名を呼ぶ BWV 639」だ。水面の緩やかな動きによく似合うと感じる。