雨降る中にひろがる豊かさの中を歩けば、鳥たちは目を覚ます - 水戸市 七ツ洞公園
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朝からバーバーと雨。水戸市の七ツ洞公園に行った。リピーターとなっている場所の内の一つだ。
たとえ同じ場所であっても、季節や天候、時間帯などによって、拾える絵は大きく異なってくる。
それなら、いくら拾っても拾いきれるものではないだろう。要するにあまりにも豊かだということだ。
”豊かさ”にもいろいろあるだろうが、「いつでもどこにでもある、途方もない豊かさ」というものもあるのだ。
それは尽きることがないわけだから、なんだか得した気分になるではないか。
この季節、シークレットガーデンの花はまだ早いのだが、それでも皆無というわけではない。
まだいまのところは、あまりにもささやかに咲いている花々が、雨降る中でその色彩を見せている。なんだか挨拶をされているみたいだ。
水辺を歩けば、それまで水面で静かにのんびりしていた水鳥たちが、いつも通りにギャーギャー喚きながら逃げてゆく。
ここにいる限り、天敵はほとんどいないだろう。安全もまた”豊かさ”の要素なのだ。
だが遠い北方への旅立ちの日は近付いている。そんな鳥たちの静かな時間を邪魔するかのように水辺をめぐったのだ。