OLYMPUS S ZUIKO AUTO-ZOOM 35-70mm 1:4

 

 

 

 

オリンパスの標準ズームレンズ、いわゆる”サンゴーナナマル”だ。

「S ZUIKO」呼称はサードパーティレンズのことで、このレンズの製造元はコシナとのことだ。

 

発売が1980年だから、それまでの単焦点標準レンズが標準ズームレンズに置き換わり始めた時期のものだ。

もちろんそれまでもズームレンズは存在したが、単焦点レンズがズームレンズに置き換えられて行くのは、”サンゴーナナマル”レンズが登場したあたりからだろう。

 

この焦点域のレンズは、いまとなっては忘れられたような地味な存在なのだが、エポックメイキングなレンズと言えるのだ。

 

何に書いてあったか失念したが、昔のカメラ誌でこんな内容の対談記事があったことを記憶している

「メーカーから、どんな焦点域のズームレンズが欲しいかと聞かれるんですよ。そのたびに広角から望遠まで一本でカバーするレンズと答えてるんです(ここで笑い)」

 

広角から望遠までカバーするレンズ自体が、冗談と受け止められる時代があったのだ。

しかし標準ズームレンズは爆速で進化してゆく。

2倍ズームであるサンゴーナナマルの次に、28-70mmや35-105mmが登場し、以後、4倍、5倍ズームが続々と登場するのだ。

 

朝から気合が入った雨がバーバー降っている。

レンズがその良さを発揮するには厳しい状況と思えるが、どのメーカーのサンゴーナナマルも、描写が良いことは使う前からわかっている。(^^;

 

水戸市の七ツ洞公園に行った。このレンズを、雨降る水辺とシークレットガーデンが待っているだろう。