境界となっているエリアは、ローコントラストな光の中に - 常陸太田市 馬坂城跡、稲村神社、佐竹寺

 

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今日の天気は天使予報風に言うと、「今日はほとんど曇りで、時々晴れ。特になにも降りませんし、ま、そんな感じの一日っすよ。以上」といったところだ。

 

ということで、常陸太田市の天神林地区をめぐった。具体的には馬坂城址、稲村神社、佐竹寺だ。

天神林地区は阿武隈山塊と関東平野の境界の高台に位置している。木々の間から関東平野が広がっているのが見えるのが、天神林地区なのだ。

 

稲村神社は西暦849年に”官社”に預かったから、創建はそれ以前だろう。馬坂城跡では縄文時代の貝塚が発見されている。近隣には梵天山古墳がある。

関東平野を見晴らすこのエリアには、古代から豊かな生活環境があったのだ。

 

エンジンを止めたら、ただぶらぶらと歩いて行く。そうして注意力が散漫になったと感じたあたりで引き返す。

これは心理的なガス欠のような状態なのだろうか、なんだかナウくない。

 

曇天の日は光も弱く、風景はローコントラストになり、際立ったような映像は姿をひそめてしまう。

それなら、本来なら際立っている「はず」のものを探したくなる。おそらくそれは、古代から人が当たり前に見てきたものなのだ。

 

内にあるものがガス欠にさえならなければ、必ず見つかるものなのだ。いや、しばしばガス欠に見舞われるのだが。