冬の終焉のあと、芽吹き、花咲き始めるもの - 笠間市 日動美術館、笠間稲荷神社

 

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先日はみぞれ交じりの雪。打って変わって今日は快晴。笠間市の笠間稲荷神社と日動美術館の周辺をめぐった。ときどき美術館に立ち寄りたくなる。

 

絵画を見るときは、少し離れて全体が見える位置で見たり、目を近づけて筆のタッチがわかるような位置で見たりをくり返す。

絵筆のタッチがわかる位置は、画家が立っていた位置だ。

 

絵筆のタッチには、湧き上がるようなエネルギーが必ずある。

自分がいま、画家と同じ場所に立っているという感覚が、なんとも不思議だ。

 

日動美術館には鴨居玲氏の作品群が展示されている。絶望と終焉の底知れない闇が、凄まじいまでのレベルで表現されている作品群だ。

 

地元、笠間高校メディア芸術科の生徒たちの、卒業展示会が開催されていた。いずれの作品にも、育ち行く笑顔があった。

自死した鴨居玲氏の作品群のすぐ近くに、止まることなく芽吹くものがあったのだ。

 

食を司る神を祀る笠間稲荷神社は、日動美術館のすぐ近隣にあり、徒歩でも全体をめぐれる。

もう立春も過ぎた。雪が降った翌日、快晴の中を歩いたのだ。