橋が分ける二つのエリアに落ち葉は降り積もり、種子は眠る - 那珂市 茨城県植物園、県民の森

 

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那珂市の茨城県植物園および県民の森をめぐった。

この二ヵ所は隣接しており、分けられた双子の公園という感じがする。

 

しかし双子とは言っても、県植物園は「身なりがきちんとしたお洒落な子」、県民の森は「野生児」といった趣がある。

で、お洒落な子側が入場有料、野生児側が無料だ。なんだか納得したりする。野生児にマネーは似合わない。

 

この二ヵ所は白い橋によって結ばれている。なんとなくだが、結ばれているという感覚が楽しい。

しかし、結ばれてはいても、橋端に両者を仕切っている柵がある。そこに設置された回転扉によって、一方向にしか移動できない。

お洒落な子側から野生児側に移動することはできるが、逆はできないのだ。

 

森の中の道は分岐しながらあちこちに延びている。

夏には野草が茂って入り込めなかった場所にも、この季節になると落ち葉を踏みながら入り込んでゆけるようになる。

 

野草の種子が、いつの間にか服やズボンにくっついている。それに気がついて種子を払い落とせば、やがてそこで芽吹く種子もあるのだろう。

 

隣接するお洒落と野生。どうしたって何度も訪れてしまうしかないだろう。