未知の中に展開する絵を、繰り返し既知の中へと運び込んでゆく - 日立市 北部

 

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日立市北部を、まったく気の向くままにめぐった。季節が大きく変わるこの時期、まだ残っている前の季節の絵を拾って行こうと思ったのだ。

 

分岐で行く先を選択する。どちらを選ぼうともその先には、「確実に何かが待っている」という感覚がある。

「あれ?こんなところに道なんかあったっけ?」と思いつつ入ってゆく。で、そこからあとは色々なパターンが出てくる。

 

見知らぬ家の庭先に入り込んでしまうこともある。

放し飼いの鶏がギャーギャー喚きながら逃げ回ったり、犬が尻尾をばたばた振りながら、目をらんらんと輝かせてバウバウと喚き立てたりするから、何かと大変だ。

 

見知らぬ道を走っていて、ふいによく知っている道に出たりすることもある。どうしたって走行範囲は限られるから、未知がいきなり既知と鉢合わせをするのだ。

 

「未知の場所から、既知の場所に出る」場合、ふいにそこに出たという感覚があるが、「既知の場所から、未知の場所に入り込む」場合には、入り込もうとする意図的なものが必要になるだろう。
それが入口と出口というものだ。たとえ同じ扉であっても、入口と出口は異なる概念を持つのだ。

 

いや、なんだかわからないが、そこに展開している光を、形に残してゆくのだ。