前の季節が残したものが、新たな季節がもたらすものに告別する - 日立市 北部
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日立市北部を、まったく気の向くままにめぐった。季節が大きく変わるこの時期、まだ残っている前の季節の絵を拾って行こうと思ったのだ。
分岐で行く先を選択する。どちらを選ぼうともその先には、確実に何かが待っているという感覚がある。
で、紅葉もまだいくらかは残っているだろうと思ったのだが、場所によっては残っているどころかピークだったりした。しかもがっつりと。
もちろん、紅葉のピーク時期は場所によってズレるにしても、なんだか「残っているもの探し」という感じにはならなかったりする。
無目的に踏み込んだ先にある”寸景”は、たとえ撮影しても一年もすればそれがどこで撮影したものなのか、分からなくなってしまうこともある。
そんなとき、「忘れてしまった」ことでオノレを責めるより以上に、「いま見ているものが、一年後には分からなくなってしまうかもしれない」ことを、あるいは自分は求めているのだろうと思ったりもする。
エンジンを始動すれば、忘れてしまうであろう場所が次々に展開してゆくのだ。
LPレコードで フォークヒット集 ”各駅停車” ”白い冬” 他 全６曲