冬風の中、色彩と音の混沌は、まだ見せぬ姿を示そうとしている - 水戸市 七ツ洞公園

 

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Tokina AF SD 70-210mm 1:4-5.6

 

 

途轍もなく快晴だ。と言うか、そもそも快晴の日が多い。

水戸市の七ツ洞公園に行った。自宅から1時間ほどかかる場所にあるのだが、行く機会が多い。

 

七ツ洞公園は英国人技師によって設計された。この季節、英国式シークレットガーデンに花々はすでに残り少ない。

しかし水辺には冬鳥が数多く帰ってきており、人が通りかかるとワーワー喚きながら賑々しく逃げてゆく。

 

彩りというものは色だけに限られるものではないだろう。音など、おそらく存在するすべてのものが彩りを構成する。

だからそこに彩りの混沌が出現する。しかしそんな混沌の中にも、定規で引かれた直線のように、理解できるものは必ずあるはずなのだ。

 

おそらく異界はそんな境界の個所で口を開いている。もちろん、引き込まれて異界の住人にでもなってしまったら大変だ。

「おい、そこのヤング、こっちゃこお」

「あ、呼んだ? でも、あれっすね、サーセン」

 

現世と異界の境界でのみ見つかるものがあるだろう。

「七ツ洞」の由来はこの付近で、古代墳墓が発見されたことによる。七ツ洞公園は1999年に造成された比較的新しい公園なのだが、古代から存在していたものは、いまも変わることなく存在しているのだ。