Tokina AF SD 70-210mm 1:4-5.6

 

 

 

 

トキナーの望遠ズームだ。つい先月、同じラインナップの SD 28-70mm (SZ-X270)をご紹介したのだが、いずれも低分散ガラスを使用している。

70-210mmは”AF”が付くから、MF時代の光学系を継承した一世代後のバージョンだ。つまりトキナーSDシリーズのラインアップは、一眼レフカメラの主流がMFからAFに切り替わる時期のものだ。

 

シャープネスは全焦点域でやや線が太いが、大きな問題はないレベルだろう。

パープルフリンジが出やすい撮影もしたのだが、出るには出るが極端に目立つほどではない。ボケは癖が少なく素直だと思う。まあ、望遠だからとも言えるが。

 

ただ、このレンズには黒潰れ傾向が強いという特徴がある。ローキー側に少し補正した程度でもシャドーが、がっつり黒潰れするのだ。トーンが豊富なレンズならここまで黒潰れしないのだが。

 

それも個性と言えるが、個性が強いほど、使い方ひとつで諸刃の剣にもなるだろう。

意図的に黒を利用する場合を除けば、一般撮影においてそれなりの工夫が必要になるレンズだと思う。

 

なお、ネットで、このレンズはAF仕様のため、MFで使う場合ピントリングが回しにくいという指摘を見かけた。

同感なのだが、レンズフードを付ければレンズフードを回すことによってピントを合わせられるから、MFでもそれほどデメリットは感じられなかった。

 

このレンズとは水戸市にある七ツ洞公園に行った。もう紅葉も終わりかかっていてかなり落葉していた。

まだ残っている紅葉をこのレンズで拾っていったのだ。