残された朱が、水辺のエリアの最後の祭りを斉唱する - 水戸市 七ツ洞公園

 

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Tokina AF SD 70-210mm 1:4-5.6

 

 

途轍もなく快晴だ。と言うか、そもそも快晴の日が多い。

水戸市の七ツ洞公園に行った。自宅から1時間ほどかかる場所にあるのだが、行く機会が多い。

 

紅葉はすでに終りに近い。今年は夏から気温が高いままに推移したせいか、紅葉せずに「紫系の茶色」?になったまま落葉が始まっている木も少なくない。

夏が暑く、冬に一気に冷え込まないと鮮やかな色にはならないのだ。

 

しかし順光位置から見れば葉の色が茶色にしか見えない木でも、逆光位置から見れば、強い光によって葉が内包する朱が、透けるかのように浮かび上がる。

逆光線が強いほど、その浮かび上がり方は顕著になり、露出補正のやり方によっては”青森のねぶた”みたいになることもある。

 

それなら青森まで行かなくても”ねぶた”を見ることができるわけで、じつにお得と言える。

かどうか、わからないが、紅葉に”祭り”の印象は確実にあるだろう。

残された紅葉が、寄せる黒と冷気に抗するかのように、最後の祭りを斉唱しているのだ。