境界線上に広がる黒の混沌の中、くり返される再会 - 常陸太田市 天神林

 

使用レンズのご紹介リンク

TOKINA SD 28-70mm 1:3.5-4.5 (SZ-X270) (TOKINA)

 

 

常陸太田市の天神林をめぐった。ここには佐竹寺、稲村神社、馬坂城址がある。

馬坂城は平安時代に成立したが、城址内では貝塚が発見されているから、 古代から人が生活するエリアだったと言える。 

 

紅葉撮影をしようかと思ったのだが、今年はかなり遅れており、 木々の葉の色はまだほとんど変わっていなかった。

しかし緑が色濃く残っていても、季節はすでに冬だ。

 

天気は雲一つない快晴。風景のコントラストはバリバリに高い。

被写体のコントラストが極端に高いと、被写体というよりも”黒”を撮影しているような気になってしまうことがある。

 

通常、被写体となるものはモノとしての形を持つだろう。これは風景撮影でも人物撮影でも同じだ。

しかし影である”黒”は、モノと言うよりも概念的な存在に近い。天候や時間帯などに左右され、確定した形を持つことはないからだ。

そんな瞹昧なものを撮影しているような気になってしまうことがあるのだ。

 

阿武隈山塊と関東平野の境界に、さらに秋と冬との境界が姿を現わしている。

そこにあるハイコントラストな混沌の中に、異界のものたちもまた姿を現わしている。

黒の混沌の中、何度も何度も再会し続けるものが必ずある。

 

 

なお、稲村神社については、こちらのリンク先に詳しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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