境界にある混沌に、いつでも基準は潜んでいる - 常陸太田市 真弓山、真弓神社

 

使用レンズのご紹介リンク

AUTO TELE ROKKOR-QE 1:3.5 f=100mm (minolta)

 

 

常陸太田市の真弓神社に行った。大己貴命と少彦名命を祀り、創建が西暦807年とされる神社だ。

国作りの神である大己貴命は、”オオクニヌシノミコト”の名の方がよく知られているだろう。

 

真弓山は古代から信仰の場として知られる「常陸五山」の内の一つだ。阿武隈山塊と関東平野の境界に位置し、見晴らしの良い場所からは関東平野が一望できる。

 

特徴がある建物が遠くに見えると、「あのあたりはよく知っている」とは思うのだが、その建物以外、どれがどこにあるのかよくわからないことがある。

よく知った場所が眼前に見えているにもかかわらず、その周辺全体の位置関係がなかなか把握できないことがあるのだ。

 

よく知った場所にいるときに、基準にしているものが小さい場合、遠くからでは見えなくなるからなのだろうか。

謎だし、なんだか困る。混沌の領域があまりにも広くなりすぎる。

 

それなら混沌を野放しにして、しかもなお、そこに明快な基準となる線を見い出すことが必要になるのだろう。

胸熱とはいつでもそんなところにありそうなのだ。