知らないままに踏み込んだ先にひろがっていた、赤と白の交錯する場所 - 常陸太田市 旧里美村
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常陸太田市の郊外をめぐった。具体的には白羽、瑞龍、町屋地区だ。
つい最近も行っているのだが、彼岸花の群生地と、蕎麦畑の白と淡いグリーンが混じった絨毯のようなエリアをもう少しめぐってみたかったのだ。
なにしろ自宅から30分以内で到着できるようなエリアだ。けっこう行っていたつもりなのだが、それでもまだまったく知らなかった場所もしばしば見かける。
今回初めて知ったのが、瑞龍地区の”旌櫻寺(せいおうじ)”だ。
いまは旌櫻寺”跡”となっているが、由来は伝承レベルでは源義家の時代にまで遡るらしい。その後、佐竹家、徳川家からも保護されてきたようだ。
旌櫻寺への入り口に 「←旌櫻寺」 と書かれた小さな木の看板がある。
看板があるあたりから鬱蒼とした森になる。薄暗くて奥まではっきり見えない中に、狭い道が伸びている。
「??」と思いつつ、その道に入って行った。訪れる人も少ないのだろう、薄暗い道にはキノコが生えていた。
しかし旌櫻寺跡地に出て驚いた。周囲が一気に明るくなり、そのほぼ全域に彼岸花が咲き乱れていた。隣接して蕎麦畑の白が広がっていた。
二つあるお堂はすでに傾き、危険だから近付かないよう、注意を促す看板が立てられていた。お堂の内部を隙間から見ると、仏像が置かれていた。
旌櫻寺は希少な山桜で知られているらしいのだが、むしろ春ではなく冬にもう一度来てみたいと思うのだ。
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