大雨の日に挟まれた曇天の一日、森の気配は揺れている - 那珂市 茨城県植物園および周辺
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那珂市の茨城県民の森と県植物園、それにその近隣の筑波神社に立ち寄った。これらのエリアもまた被写体が非常に多いエリアだ。
撮影した日の前後に大雨が降った。大雨に挟まれたかのような、蒸暑い曇天の日だった。
県民の森の湿地にはミズバショウが群生している。年々領域が広がっていたから、この場所がうまく合ったのだろうと思っていたのだが、なぜか今年はそのエリアが極端に狭くなっていた。
なぜなのか、その理由がわからない。虫害や病害が出てしまったのだろうか。
持ち出したレンズは広角レンズだ。広角レンズの使い方としてよく言われるのは「とにかく寄れ」だ。
森の中で「寄る」場合、茂みの中に踏み込んでゆく場面も増えてくる。一歩移動するだけで、構図は大きく変わってゆくのだ。
大気も野生も、そうして影の黒も、ゆるやかに揺れているかのようだった。そんな中を歩けば、踏み込んでゆくしかない場所は数知れず展開してゆく。
大雨に挟まれた日、揺れる異界の中に踏み込んでゆく感覚は、あまりにも独特の高まりを与えるものなのだ。
LPレコードでニニ・ロッソの輝き ”雪が降る” ”さよならをもう一度” 他 全6曲
- Nini Rosso "Tombe La Neige" "Goodbye Again" VINYL