押し寄せる野生の気配は、雨降る森と水辺に満ちている - 那珂市 茨城県民の森、筑波神社
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SMC PENTAX-M 1:1.7 50mm (PENTAX)
いよいよ新緑も終わりだ。新緑の期間は短いのだ。なんとなくだが今年は新緑をあまり撮った気がしていなかった。要するに「気が済んだ」感がなかった。
まあ、来年待ちかなと思った。この場合、しっかり反省することが大切だ。
と思っていたら、いきなりの「一日中雨」。新緑＋雨という格好の撮影チャンスが訪れた。反省の効果はてき面だ。
いや、そんな効果など聞いたこともないが、急遽、那珂市の”茨城県民の森”に行くことにした。
地方の自然公園は「作り上げた自然公園」というよりも、もとからある森に遊歩道などを整備したものが多い。”遊歩道”という呼称自体、”森の中に作った道”の方がわかりやすいのだ。
そのような公園は、何年か放置すればふたたび森に飲み込まれてしまうだろう。
茨城県民の森もそうだ。押し寄せ続ける野生は、日常的なメンテナンスによって何とか食い止められているのだ。
そこに野生との境界があるのであり、訪れる人々と森の精霊たちとの距離はあまりにも近い。
近隣に、水辺に面した筑波神社がある。神社の敷地全体が、木々を繋ぐように結ばれた縄で囲まれているのが独特だ。
塀や柵ではなく、縄が結界となっているのだ。それが他の神社にはない独特の雰囲気を感じさせる。
そこにもまた、押し寄せるものとの境界がある。雨降る中、そんなエリアをめぐったのだ。
Careful With That Axe, Eugene (Live At Pompeii 2016 Remix)