冬の雨上がり、熱のもたらす混沌が将軍家の庭園に待っている - 常陸太田市 西山荘

 

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雨の合間に、常陸太田市の西山荘を歩いた。水戸黄門が引退後に住んだ地だ。

 

雨後、陽光が差すと、木の板など温まりやすいものから水蒸気がもうもうと上がる。

おっ!と思うのだが、つまり運次第だ。通り過ぎ、戻って来たときにはすでに水蒸気は収まっていた。

 

歩くにつれ体温も上がってゆく。吐く息は白いのに、下手に厚着をしていると蒸暑くなってくる。

眼前に展開する規則性と、そのときだけの混沌。

常に待ってくれているものがあるという感覚の中で歩くことが、なんとも楽しいのだ。