五億年前の岩を見つめている、赤と黒のハイコントラスト - 日立市 小木津山自然公園

 

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快晴だ。快晴の日は、光のコントラストが最大限に高まる。同時にまた、深々とした黒が出現する。

赤と黒の猛烈な対比を切り取るなら、望遠レンズの出番だろう。

 

とか思いつつ、日立市の小木津山自然公園に行った。五億年前、カンブリア紀の岩盤があちこちに露出するエリアだ。

五億年と言ったら一万年や二万年ですら誤差の内だ。まったく気が遠くなりそうだ。

 

時間軸の中のほんの一点である「分単位、秒単位」は、もちろん人が生きてゆくために、きわめて重要な概念と言える。

しかし、きわめて重要な概念は、いつでもそれを圧倒するスケールの中にある。

 

ピンポイントと全体とはいつでも融合しているのであり、この季節だけのハイコントラストな赤と黒は、無造作に転がっている岩を、いつでも見つめているのだ。