水辺の森にいまも残存する熱の中を歩けば - 水戸市 七ツ洞公園
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水戸市の七ツ洞公園に行った。広がる森とシークレットガーデンなど、被写体がともかく多様で豊かな、独特のエリアだ。
夏をピークとして、膨大な太陽熱を吸収してきた今年の緑は、とうに転回点を過ぎている。
そんな緑の最後の姿を写真に残しておきたくなるのだ。
それにしても今回は、カラー、モノクロともにやたらと撮った。
今回持ち出した望遠レンズが、シャドー部が黒潰れしやすい個性を持つレンズだったから、混沌の切り取り方によって「異界度」は格段に気合が入ったものになるのだ。
望遠レンズは「遠くのものを手前に引き寄せるためのレンズ」と捉えるより以上に、「眼前の視界から、限られた個所を切り取るためのレンズ」と捉えた方が良さそうだと思う。
いや、なんだかわからないが、いまも水辺の森に残存する膨大な熱量の中を歩けば、カメラもレンズも、「もっと撮れ」と要求を繰り返してくる。
森がそう要求しているからだ。
