少年時代、想定外の風景を見ていた同じ道を辿り直せば - 栃木県 奥日光、戦場ヶ原、小田代ヶ原

 

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AF Nikkor 75-300mm 1:4.5-5.6 S (NIKON)

 

 

奥日光に行った。奥日光は一年ぶりだが、去年行っていなかった場所を選んだ。具体的には戦場ヶ原、小田代ヶ原、それに東照宮の裏手奥にある滝尾神社だ。

 

去年は尾瀬ヶ原湿原と切込湖および刈込湖をメインに置いたので、このあたりはゆっくり歩いていなかったのだ。

この記事では戦場ヶ原と小田代ヶ原をご紹介したい。

 

戦場ヶ原や小田代ヶ原に初めて行ったのは、高校一年生の終わりの春休みだった。

春はどこでも春だと思っていたら、ガッツリ雪が積もっていた。

おかげで「自分の所が春でも、他の所も春とは限らない」ということを学べたのだから、実にツイていた。

 

戦場ヶ原の北端に泉門池というちょっと不思議な感じがする池がある。

遠くに男体山が見えて見晴らしがよいのだが、池には倒木も多く、独特の雰囲気を持っているのだ。

 

そこにはベンチやテーブルも完備されている。恋人(夫婦?)同士が小型のコンロを持ち込み、コーヒーを飲みながら料理を食べていた。

おしゃべりをしている雰囲気が幸福そうに思えた。

 

(あ~、自分も大人になったら、ああなりたいのぉ)と考えざるを得ない状況ではないか。

しかしいま、冷徹にこう考えている。

おそらく彼らも、奥日光はすっかり春だと思ってやって来て、積雪に仰天しつつも予定通りにコンロに火を入れたのだろうと。

いや、余計なお世話だが。

 

想定外の雪の中をえんえんと歩いても、身体は少しも冷えたとは感じなかった。

辿り直しだ。そのときの雪景色を思い出すと、BGMにはこれまでに聴いたことがあるロックナンバー中、最も好きな曲を選びたくなってしまうから不思議だ。何度でも辿り直そうと思うのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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