MAMIYA-SEKOR C 1:6.3 f=360mm

 

 

 

 

このレンズはマミヤの中判カメラRBシリーズ用のレンズだ。RBシリーズのレンズ中では500mmに次ぐ望遠レンズだが、マウントアダプター経由で35mmフルフレームで使う場合、イメージサークルの中心部しか使わないから「超望遠」レンズになる。

 

つまり、よりピンポイントで被写体を切り取ることができるレンズになる。

被写体をよりピンポイントで切り取れるということは、「これまで撮影対象と考えていなかった被写体までもが撮影対象になってくる」ということでもある。

これまで気が付かないままだった異界との出会いが期待できるレンズと言えるだろう。

 

ともかく重くてゴツいレンズだ。見た目、「男レンズ」というか「漢レンズ」という感じがする。

5群8枚構成の光学系が気になる。いや、知らなくても撮影はできるのだが。

 

イメージサークルの中心部しか使わないから、口径食の影響はまず感じられない。35mm範囲内でのMTF曲線など、とんでもないものになるだろう。なにかと期待度が高いレンズではある。

 

中判カメラ用のレンズは解像力は普通程度だと思うが、ほぼ例外なく質感描写にすぐれていると思う。

質感描写というのは、解像力やコントラスト、発色などに比べると軽視されているように思うのだが、非常に重要な要素だと思うのだ。

 

このレンズとは那珂市の茨城県植物園、茨城県民の森、その近隣にある筑波神社に行った。

いずれも何度も行った場所なのだが、あらたな出会いは無数に潜在しているだろう。

 

 

なお、マウントアダプターは自作だ。製作手順は下記記事に記載した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Carouselambra (Remaster)