滝から離れてゆく水の流れに沿って - 大子町 袋田の滝周辺
サンのズームレンズを連れて、袋田の滝に行った。
ちなみにこのサンという社名は太陽を思わせるが、当時、共同経営者が3人いたから「サン」だ。なんというか、こいつは一本取られたわとか思ったりもする。
滝は部分的に結氷していた。つまり水流は氷になって取り残されるものと、そのまま流れ落ちてゆくものに分かれることになる。
ここで、高速シャッターによって流れ落ちる側も静止させると、独特の絵になったりするのだ。
滝水は川となって滝から離れてゆき、やがて那珂川に合流する。
滝を後にする川の所々に結氷が見られる。その水流には独特の静けさがあり、ついさっき落差120mの滑り台でエンジョイした様子は見られない。
この川に沿って歩くだけでも被写体は次々に登場する。川辺に降りて行ける個所があれば降りて行く。ひさしぶりだから、歩ける範囲はすべて歩いてゆく。
水流の中から顔を見せる小岩や砂の周囲は結氷している。しばしばここを訪れた西行法師も見たであろうと思うと、なんとも楽しい。
見知った岩が川辺で押し黙っている。それが厳粛な修行僧のように見えなくもないから、声をかけてしまう。
「おひさしぶり!」
「誰だ、おめ」
「ちっ」
で、レンズに八つ当たりする。
「お前のせいで、こういう目に遭うことになる」
「え?、自業自得って言葉も知らなかったの?」
「ちっ」
なおこの記事は、前回アップロードした記事と、同じ日、同じ場所、同じレンズで撮影したものだ。
たくさん撮りすぎたので、写真がだぶらないようにして記事を二つに分けた。