百合が花咲く季節を待つ、森の中の城址にて - 那珂市 額田城址、阿弥陀寺

 
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ずいぶんひさしぶりに那珂市の額田城址に行った。

森の中にあるこの城址の、城塞としての姿は土塁によってのみ残されている。敵の攻撃に備えるため、この土塁によって上り下りの多い複雑な地形をしているのだ。

 

木立の中には、ユリ科の植物の乾燥した”花がら”が、なにか不思議な生き物であるかのように広がっている。その数もかなりのものだ。

乾燥した花がらを指で弾くと、中に入っている種子が風に乗って舞い上がり、どこかに飛んでゆく。
そのにぎにぎしい姿がなんとも楽しげなので、思わず何回か指で弾いてみたりする。

 

花がらは年々増えているように思う。よほど土地が合ったのか、城址の管理者が増やしているのか不明なのだが、このまま増え続ければ、「森の中に無数の百合の花が咲く城址」として、独得の存在になるように思う。

城塞であるにもかかわらず、シークレット・ガーデン的な魅力を持つことになるからだ。

むしろシークレット・ガーデンであるなら、城塞としての防御システムは不自然なものではないだろう。

 

ここには肝心の花が咲いている時に行ったことはなく、いつも、なにも無いときに行っていたりするのだが。

 

 

なお、この記事は前回アップロードした記事と、同じ日、同じ場所においてのものだ。たくさん撮影し過ぎたので、写真がだぶらないようにして記事を二つに分けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

J.S. BACH, Chaconne (Violin Partita No. 2 BWV 1004) — Andrés SEGOVIA, 1959 ~ RARITY!