いまは土塁だけが残されている城址の森にて - 那珂市 額田城址、阿弥陀寺
ずいぶんひさしぶりに那珂市の額田城址に行った。
額田城址はいまではすっかり森になってしまっているのだが、戦国時代の名残である土塁がかなりの規模で残されている。
地形は外敵から攻撃されにくいように工夫されており、さらに、湧水による湿地も周囲に広範にある。
要するに人を寄せ付けない地形と言えるのだが、そんな地形の中を歩くのは、なかなか楽しいと思うのだ。
意図しているわけではないのだが、ここに来るのは「何もないような季節」であることが多い。
しかし、ふいに歩きたくなるのだから仕方がない。
というか、「今回、このレンズを使おうか」と思うと、ふいに行き先が決まることが多い。今回、古い緑のロッコールが「城址に行け」と言ったのだろうか、なら素直に?聞くしかないだろう。
単焦点レンズを一本だけ付けてゆくと、たとえば「広角レンズで撮りたいのに、カメラに付いているのは望遠レンズだ」などという状況は必ずあるわけで、結果、撮影を諦めるしかない被写体が必ず出てくる。
しかしデメリットばかりではない。そのレンズしか無ければそのレンズで拾える絵だけを探すことになるのだが、そんな制約ゆえに、想定外の意外な拾い物をすることがあるのだ。
むしろ、「想定外の意外な拾い物がある」という点で、推奨されるべき撮影手法と言えるだろう。いや、誰も言っていないが。
LPレコードでニニ・ロッソ ”雪が降る” ”シバの女王” 他 全5曲
- Golden Nini Rosso "Tombe La Neige" "La Reine De Saba" - VINYL