【白黒写真】 パンケーキレンズで拾った2021年12月の絵
いきなり大晦日だ。ちょっと忙がしいと思っていると、ディアボロのスタンドに出会ったかのように、時間はあっという間に飛んでゆく。ためしに「あっ」と言ってみると分かる。いや、言わないが。
今月使用したパンケーキレンズは、ヤシカ/コンタックスのテッサーだ。
カメラ用レンズにおいて、光学系がテッサータイプのレンズはやたらと多い。たとえば1970~80年代、コンパクトカメラに搭載されていた単焦点レンズの光学系は、ほとんどがテッサーだった。
おそらく単焦点レンズ中で、最大の販売数を誇るのがテッサーだろう。
テッサー光学系の描写の特徴として、「質感の生々しさ」「バリっとした立体感」などが挙げられると思うのだが、今になってふと気が付いた。
そういう特徴をスポイルするであろう特殊効果フィルターを付けたまま使ったのだ。
で、スポイルされた。
しかしそれならそこに、スポイルされていなければ得ることができない絵も登場するだろう。
まあ、すべては経験だ。何事においても、やってみて踏み込んだ場所から、さらに踏み込んでゆく先を探してゆくしかないだろう。
なお、本年一年、皆さまには本当にお世話になりました。来年もまたよろしくお願いいたします。