尾瀬ヶ原湿原入り口にあるビジターセンターには、「尾瀬で生きる動物たち」という説明用のパネルが貼りだされている。
ニホンジカ、ホンドタヌキ、オコジョ、アナグマ、ツキノワグマ、ホンドテン、ニホンヤマネなどだ。
ニホンジカに関しては謎がある。
過去に湯西川のマタギの宿に泊まったことがある。昔、マタギをやっていたご主人といろいろな話をしたのだが、彼は次のようなことを言っていた。
「いま、食害で問題になっている鹿は日本の鹿じゃないんだ。昔、猟友会のような団体が、狩猟のためにロシアから入れたものが増えたんだ。
本来の日本の鹿は子鹿を年に一頭しか産まない。しかし外来のものは何頭も産む。生命力も強いから、あんなに増えてしまったんだ」。
それなら外来種だ。真偽は定かではないが、ニホンジカと聞くとその話を思い出す。
中央の目立つ場所に貼られているパネルがニホンヤマネだ。
最後の一行がトドメとなっている。「とにかく、かわいい」。
「ヤマネ 森に遊ぶ」という写真集があるが、「とにかく、かわいい」を心底納得させられてしまうからお薦めだ。