森林の先にひろがる、遥かなる尾瀬 - 群馬県 尾瀬ヶ原湿原
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５年ぶりの尾瀬だったが、あいにくの曇り空だった。
尾瀬ヶ原の入り口である鳩待峠までは一般車は乗り入れできず、尾瀬戸倉から乗り合いバスになる。バスに揺られて３０分。鳩待峠に到着したころには霧がかなり出ていて、いまにも降り出しそうになっていた。
なんだかトホホなスタートだ。
尾瀬ヶ原湿原には、鳩待峠から森林の中を１時間ほど歩くと到着する。駐車場の隣に湿原が広がっているなどというわけではない。
これまで、鳩待峠から湿原までの森林ルートはあくまでも通過するだけのものと思っていたのだが、木々など見ていてなかなか面白いことに気がついた。
尾瀬は屈指の豪雪地帯だから、独特の姿をした木が多い。いちど折れ曲がり、倒れかかって、そこから成長したような姿の木をあちこちに見かけるのだ。
で、湿原に到着したころには、曇ってはいても雨は降らないだろうと思える程度に、天気は回復していた。帰路、乗り合いバスの運転手さんと話したところ、遠目に湿原の上だけ青いのがときおり見えていたそうだ。
たまには、「ラッキー」という言葉をかみしめるのも悪くはないだろう。
