曇り空の下に拡大してゆく花々の色彩 - 水戸市 七ツ洞公園周辺
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朝起きたらガッツリ曇っていた。この時点で、どこに行こうかとか、ほとんど考えていないのだが、なぜか「このレンズを使おう」と考えると、いきなり行き先が決まる。
今回、３００ｍｍ望遠レンズを選んだのだが、自動的に水戸市の七つ洞公園、それに那珂市の文洞溜と一乗院と決まった。
この三カ所はほとんど一筆書きで短時間で巡れるところがナイスだ。
天気予報では昼ごろから晴れるとのことだった。それならと曇り空の下、出かけた。到着するころには晴れているはずだった。
到着したら、やはりガッツリ曇っていた。してやられたわ、とか思うのだが、どう思ったところで、曇りは曇りだ。
花々が咲き始めていた。まだ爆発的に開花する前の段階だ。しかし、曇り空の下、ローコントラストの花の風景も楽しいと思うのだ。
文洞溜というのは灌漑用の溜池なのだが、公園のように整備され、しかも野趣に溢れたところが独特だ。なんだか、遠くに来たなと思わせるエリアなのだ。
犬を散歩させている人がいた。人がほとんどいないエリアだから、リードを外していた。
犬はこちらを見ると、目をらんらんと輝かせて、尻尾をばたばたと振り始めた。
その後なにが起きるのか、どうなってしまうのか、期待が高まるではないか。ところが、飼い主が慌ててリードを付けたのだ。
「いや、いちいち縛らなくてもいいですよ。（・・・ チッ）」。
「わはは」。
そんな中、曇り空の下の色彩に向けて、パシャパシャとシャッターを切ってゆくのだ。
