MC TELE ROKKOR-QE 1:3.5 f=100mm minolta
撮影はα7Rで行ったが、写真のカメラはレンズと同時代のミノルタSRT101だ。
もっとも、ソニーのカメラ部門はもともとミノルタだった。フィルム時代の初代α7はミノルタから発売されたから、このレンズをα7Rに付けても何の違和感もないだろう。
かどうかはわからないが。
ミノルタから1966年に発売された、MCロッコールだ。ロッコールはミノルタ本社の社屋から六甲山が見えることに由来すると言われている。
「MC」ロッコールは、ミノルタの第二世代一眼レフ用に開発された。このシリーズから、ミノルタ一眼レフの測光方式は開放測光となった。
非常にコンパクトなレンズであり、使い勝手がなかなか良い。
ミノルタ独自の緑色のレンズコーティングは、いま見ても美しいと思う。単焦点レンズの少ないエレメント枚数が、その美しさを倍増させているように感じる。
「ロッコール」「緑」で検索すれば、その美しさを称賛する人がやたらと多いことがわかるだろう。
光学系は下記リンクのオートロッコールと同じだが、この光学系は以後継承されなかった。コーティングのみ変更されたMCロッコールが、この光学系の最後となるのだ。
AUTO TELE ROKKOR-QE 1:3.5 f=100mm
レンズ名にQEとあるように、当時のロッコールには、アルファベット2文字が付記されていた。これは「*群*枚」というレンズ構成を示している。
群数 T=3,Q=4,P=5,H=6,S=7,O=8,N=9
エレメント枚数 C=3,D=4,E=5,F=6,G=7,H=8,I=9,J=10,K=11,L=12
つまりQEなら4群5枚構成だ。
なお、100/3.5というスペックは、後のマクロロッコールにも採用されたが、光学系はもちろん別物だ。
平地では紅葉が始まりつつあるが、山に入ればすでに紅葉たけなわだ。
それならと、すでに紅葉がピークを迎えている北茨城市の花園神社に行くことにした。
花園神社は朱塗りの建物が多く、紅葉によく映えるのだ。
創建が795年とされるこの神社に関わった歴史上の人物は、坂上田村麻呂、源義家、代々の徳川家など、非常に多彩だ。
源義家の曾孫にあたる頼朝は、同じ源氏の一族である佐竹氏を攻撃した。
頼朝が平氏打倒のための兵を集めたとき、佐竹氏が頼朝の要請をシカトしたからだ。
「身内がこんなでは、示しがつかぬわ」と頼朝は激怒した。追われた佐竹氏が潜んだのがこのあたりだった。
ともかく山深いところにあり、当時、よくここに神社を建立したものだと思う。
その後も歴史上の人物が、不便な場所であるにもかかわらず、連綿としてかかわってきたのだ。
なお、花園神社に関しては、次の記事に詳しい。
Yoshitsune - Toru Takemitsu - 源 義経 - 武満 徹