特殊レンズによる桜の風景 - 福島県棚倉町 棚倉城址、山本不動尊
 
 
使用レンズのリンク
 
 
いよいよ?花筏撮影の時期が来た。で、福島県棚倉町の棚倉城址に行ってきた。
棚倉城址の桜の花びらは、人が上に乗れるような錯覚を起こすほどの量はないのだが、それでも見ていて楽しい。
 
今年は直前に暴風雨が来てしまったので、花筏も例年のようなものではなかった。
かなりの花びらはお堀に落ちるよりも、どこかに吹き飛ばされてしまったようだった。
お堀に落ちた花びらも、水面の片隅に吹き寄せられていて、例年とは趣がかなり異なっていた。
 
吹き寄せられた花びらを食べているカラスを見かけた。
カラスは賢いから、忽然と湧いてきたような花筏を見て、不思議だと思っているのかもしれない。で、「これ、美味いのかな?」とか。
なかなか風情がある、というかグルメなカラスだ。(^^;
 
 
まずご紹介するのは、500mm反射望遠レンズによる絵だ。
前ボケ後ボケとも猛烈に癖の強い描写をするこのレンズを使うと、超望遠レンズということもあって、被写体の多くが異界化する。
 
それなら異界撮影を主眼に置きたくなるではないか。(^^;
この記事の後半でご紹介するピンホールレンズになると、異界度はますます増幅する。
 
棚倉城址の次に山本不動にも立ち寄った。たまには、不動明王の眷属である少年少女たちにも、挨拶をしなければならないだろう。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ファットフォトVol.27(2005年5-6月号)付録のピンホールレンズ
 
 
で、ここからはピンホールレンズによるものだ。ファットフォト誌の付録ピンホールレンズ(Eマウント改:焦点距離19mmに固定)で、同じ場所で撮影した。
 
ピンホールレンズは薄いプレートに小さな穴が開いているだけの、ガラスを持たない特殊レンズだ。
もちろん、ピンボケ写真にしか見えない写真になるのだが、独特の雰囲気がユニークだ。なんというか、貧血を起こして意識が抜ける瞬間のような絵を感じるのだ。
 
 
こちらは超高感度カメラであるα7Sに付けたままにした。
昼なら SS1/60 程度での手持ち撮影が可能だから、これまでピンホール写真撮影に必須だった三脚が不要になる。
結果、機動力が格段に向上するのだ。まったくとんでもないカメラが出現したものだ。
 
しかしふと思うに、今回持ち出した2本のレンズが、500mm反射望遠レンズと19mmピンホールレンズとは・・・、異界追及にもほどがある。(^^;