TAMRON SP [55BB] 500mm 1:8 BBAR MC
1983年に発売開始された、タムロンのアダプトール反射望遠レンズだ。
500mm級のレンズは通常、大きく重くなるものだが、反射望遠レンズは非常にコンパクトに作れるというメリットがある。
そのため、ネイチャーフォト系の野鳥撮影などを好む人が、反射望遠レンズによる作品をネットにアップロードしているのをしばしば見かける。
タムロンはユーザーによるレンズのマウント交換方式を、一眼レフ登場期から採用していた。
マウント交換式の走りと言える「Tマウント」は、いまでも天体望遠鏡で使われているが、これもタムロンが開発したものだ。
Tマウント方式は1969年にアダプトマチック方式に進化し、さらに1973年、最終進化形であるアダプトール方式となるのだ。
当時のタムロンレンズはいまなお人気があるが、アダプトール方式という理由だけで人気があるのではない。写りが非常に優れているのだ。
アダプトールレンズには「SP(Super Performance)」名が付くレンズがあるが、これはタムロンが特に力を入れて開発したレンズに冠せられる。
この反射望遠レンズもまた、SPの名に恥じないレンズなのだ。
今年の花火はこのレンズで撮ることにしよう。
風が強い。光跡は大きく流され、新しい絵を見せてくれるだろう。
花火が打ち上げられる場所は、下の写真の左側の奥に見える森の左端付近だ。対して撮影場所は、右端奥の、山の中腹付近だ。
花火と撮影場所の間は直線距離で2.5km程度ある。その距離を、超望遠レンズの対角5°の画角によってカバーするのだ。
花火写真はデータを参考にされる方も多いと思うので、基本データも添付する。
カメラ:α7S (SONY)
設定:撮影モード-M (バルブ)、WB-電灯、ISO100、画面サイズ L-"Extra Fine"
絞り値-F8固定 ※全体を明るくしたければ、ISOの数値を上げる、暗くしたければその逆。
■おまけ
以下の写真は、直線距離で10kmほど離れた、別の場所での花火だ。
遠すぎて、肉眼でもかすかにしか見えない花火を無理に撮り、アドビ社のフォトショップでトリミングし、ついでに?色相やコントラストを大幅に変更した。
「異界で打ち上げられた花火」と思って見ていただきたい。(^^;
Chase - Get It On 1971
■2015年の撮影分。
ひとつ不思議なことに気がついた。毎年、花火の写真を撮っているのだが、2015年のものをアップロードしていなかった。
この年は花火大会に同窓会などがかぶり、撮影枚数が非常に少なかった。少ないのが気に入らなかったのだろうか??
すでに2年も経ってしまっているのだが、この記事を借りて?2015年の花火写真をアップロードする。
すべて、フィルムカメラ「NIKON F4」で撮影したものだ。また、このときの使用レンズはタムロン「55BB」ではなく、次の記事で使ったレンズだ。
2016年 花火
Overture "1812 - Finale" with Roar of Cannons
- SILVESTRI - TCHAIKOVSKY - [ Vinyl Record ]