(ETR) ZENZANON MC 1:4 f=40mm
ゼンザブロニカの中判645、ETRシリーズ用のゼンザノンレンズだ。
焦点距離40mmは、35mmフルフレーム機では標準レンズと言えるが、645判での画面は換算24mm相当の広角レンズになる。
つまり、マウントアダプターで645用レンズを使う場合、イメージサークルの中心部だけを使うことになる。
これによって35mmフルフレーム画面の四隅など、どの場所においても画像が安定することになり、なかなか期待度が高いと言える。
ブロニカは、ガスライターやシガレットケースなどを作っていた会社だったが、1959年にカメラの販売を始めた。
開発のために巨額の投資をしたカメラは、35mm判ではなく中判だった。そうしてレンズは日本光学(ニコン)など、スーパーブランドから供給を受けたのだ。
なかなか独特の商品コンセプトを持っていた会社だと思う。「ダンディズム」を会社の基本支柱に置いていたようなイメージがあるのだ。
創業者の名前、吉野善三郎→ゼンザブロウ→ゼンザブロニカは社員の発案らしい。社内の雰囲気が伝わってくるようで、ワクワクしてくるではないか。(^^;
なお、ブロニカETR→Eマウントアダプターが見当たらないので自作した。製作手順を次のリンク先に記載した。
このレンズとは、春の陽射しの中の城址をめぐろう。
石神城址だ。数km先には東海村の原子力関連施設が多数あるのだが、開発の波から取り残されたまま、土塁などがいまも残っている、なにか不思議にも思える場所なのだ。
Bizet / Herbert von Karajan, 1958: L'Arlesienne Suite No. 1 - Prelude (1)