一人暮らしをする人間に多少過保護気味の親がいるとなれば、心配が物資という形になりやすいもの。
実家から届く荷物。それは、だいたいが食料品であるだろう。
そんな私の元にどどん、と届きましたは
大量のみかん、そして少しのリンゴでございました。
ひい、ふう、みぃ、と数えてみれば30前後といったところ。
いやはや、まてまて。
侘しい一人暮らしにこれは釣り合わない。
供給過多というものです。
もう一度数え直してみる。
いっこー、にーこー、さーんこー……。
やはり、サーティー。三十個あたり。
あの、一桁多くないですかね。
ここでわたくしがみかん大好きいくらでも!
という人間であれば万事解決でありました。
ところがどっこい、
みかん、苦手も苦手、最悪苦手なのでありました。
あの薄皮が喉に引っ掛かるのがひどく苦手であり、
そしてそもそも酸っぱいものが悲しいくらい苦手なのです。どういうリーチだ。
スリーアウトチェンジ手前じゃねぇか。
アウトとらせろ退場させてくれレッドカード。
もうこれはみかん配りのOLにでもなるしかなく、
職場へとオレンジ色どもを連行するしかなく。
紙袋に半数ほどつめて、いざや参らん通勤ラッシュ。
いや、腕が死ぬわ。
実のところ、写真は職場へ半分持っていったあとのものになります。
フルのときは「いや待てや」という意識から
写真撮ろうなんて考え億千万のかなたでしたとも。
しかしながら、残りもこの数。
そして柑橘アウトのわたくし。
明日、腕が残ってるといいな。
