↑そんなわけで 元々家の外怖すぎてパニックになっちゃう犬が 今は超穏やか犬になった話など書いてみましたが、今回その仕組みをホルミンスって言葉と共に深掘りしてみます。


骨って 骨折すると治る過程で行ったのあれまでより太くなりますよね?これはまあ一つのメタファーとして、生き物ってそういう感じというお話。



ホルミシス という言葉があるそうです。

これは古来からの考えで

適度な毒は、薬になるというものです。

(本来有害なはずの痛みやストレスが、適度であれば 生体に有益な反応を起こす)


例えば 本来人間に悪影響を及ぼす放射能だって 適量だと かえって体を強くすると考えられています。


他の例を挙げるなら 筋肉はトレーニングで一回壊された後に 大きくなるし

骨だって 圧っていう ストレスを加えられて

カルシウム沈着がされて強くなります。逆にベッドにずっといるなどして ストレスが与えられないと脆くなって簡単に(それこそたっただけでも)壊れるようになったりします。(ここは私の例え話で本からではありません)


"adaptive responses of biological systems to moderate environmental or self-imposed challenges through which the system improves its functionality and/or tolerance to more severe challenges."


この本では 心理的なことなども含め その仕組みを 単なる「根性」とかじゃなくて

もっと科学的にみていきます。



そしてこの知識って 私たちの人生や

それこそ子育てにすごく大事なことだと思います!!!(いやすいません本当に 怪しい啓発とかじゃないんですよ)



まず そういうのが気のせいじゃないのを示すのに

動物のデータで 適度な毒(痛み)が耐性を鍛えて、痛みに強くし、体を強くする。



実際動物は ある程度の過酷な環境にいるとかえって長生きし健康でいるとか。

例) ミミズ: 最適温度以上の温度(35度に2時間)にさらされたミミズは、この経験をしていないミミズより25%も その後の高温の環境で生き延びる。


でも! これが2時間の高温から4時間へと延長すると かえって その後の暑さへの耐性が落ちてしまうし 寿命が1/4になってしまうそう!

→ 毒で毒を制すには その毒の量が大事!!!


例) Fruit flies that were spun in a centrifuge for two to four weeks not only outlived unspun flies but were also more agile in their older age, able to climb higher and longer than their nonexposed counterparts. But flies spun longer than that did not thrive.


遠心分離機で2-4週間回転させられた小蝿は

やらなかった蝿より歳をとってから素早く動けるようになった けれども 4週間より長く回されたハエは、成長できなかったそう!


ここでも 「適度な」身体的なストレス が重要!

何らかの臨界点があるみたいです。


今有名なファスティングもそうですよね 適度の量の飢餓を経験すると 私たちの体は長期的に見ると若返り 元気になります。でももちろん 飢餓しすぎたら死んじゃいますしね。


エクササイズも ある意味では細胞を傷つけるけど 逆にその後適度なら 細胞や神経の成長を促します。


つまりは 痛みが成長を助けてくれています。




さらにこの本では 物理的な 適度な痛みやストレスが かえって その人の耐性を向上させるというのを 精神的なものにまで見出しています。



まずは 

苦しみも痛みも二回目はもっと弱まる

痛みやストレスを一回目に感じる時→すっごく強く感じます

でもこれが 二回目になると→ あれ?ってくらい主観的に感じるのは弱くなるんです。


背景にあるのは以下のシステム


    
  • 神経可塑性: 同じストレスが繰り返されると、神経回路はそのストレスを処理するための「専用の通り道」を強化します。

  • エネルギーの節約: 脳は「これは命に関わる異常事態ではない」と学習するため、過剰なストレス反応(心拍数の上昇や冷や汗など)を抑えるようになります。


  • この本を離れてさらに生理的な この強化の生理学的システムは以下のようなものだそう(面倒な人は読み飛ばして)

    「適切な痛み」が体に加わると、以下のプロセスが同時に、あるいは連鎖的に起こります。

    ① 自食作用(オートファジー)の活性化

    ストレス(断食、冷水、激しい運動など)が加わると、細胞は「今の資源(栄養)では足りないかもしれない」と判断し、細胞内のゴミ(古くなったタンパク質や損傷したミトコンドリア)を分解して再利用し始めます。

    • 効果: 細胞内の「大掃除」が行われ、細胞が若返り、エネルギー効率が上がります。

    • Autophagy. lysosome and Cell recycling.

    ② ヒートショックプロテイン(HSP)の誘導

    熱や物理的なストレス(痛み)を受けると、細胞内で「熱ショックタンパク質(HSP)」が作られます。

    • 役割: HSPは、ダメージを受けて形が崩れたタンパク質を正常な形に修復する「分子シャペロン(介添人)」として働きます。

    • 効果: タンパク質の変性を防ぎ、アルツハイマー病などの予防にも関わるとされています。

    ③ NRF2(マスター・スイッチ)の起動

    酸化ストレスや微量な毒素に反応して、細胞内のタンパク質「NRF2」が核へと移動します。

    • 役割: NRF2は200種類以上の抗酸化酵素や解毒酵素のスイッチを一斉に入れる「指令塔」です。

    • 効果: 体内の抗酸化能力が飛躍的に高まり、老化や病気から体を守る力が強まります。

    ④ 神経栄養因子の放出(BDNF)

    脳に負荷がかかる「痛み」や「学習」のストレスは、脳由来神経栄養因子(BDNF)の分泌を促します。

    • 役割: 新しい神経細胞の生成や、既存の神経回路の強化を助けます。

    • 効果: 「神経可塑性」が高まり、学習能力や記憶力、メンタルの回復力(レジリエンス)が向上します。



    つまり 人って一度経験した「苦痛」を恐れる傾向がありますが、生理学的には「一度乗り越えたものは、次はもっと楽に処理できる」という心強いバックアップ機能が備わっていて

    そういう意味では私たちは成長しています!



    この例として

    人に会うのに恐怖症のあった人が

    セラピストに勧められて 

    少しずつ少しずつ 外に出られるようになっていきます。


    怖がっていたよりも

    実際に行ってみたら怖くなかったり


    一度目すごく緊張したこと

    失敗したことが

    二回目は失敗しても平気じゃんと思えるようになったりします。


    さらに

    単純な電気刺激とかの痛みでも

    二度目は 一度目ほど激しくは苦しまないそうです。



    以前は 人に会うとパニックになってたというわんちゃん こういう経験をして

    今はあんなに穏やかな 正確になったのかなー

    と思ったりします。




    でもこの効果 大事なのは 途中の動物実験でもあった「適量」ということ!


    適度な痛みやストレスは 改善や成長に

    過度になると 体や精神の破壊に!^_^


    知ってた気もするけど

    動物のデータとかで 客観的に見せられると 本当にね。って感じですね。


    そして 筆者が言うのは

    今は痛みがあれば 痛み止めをつかって 痛みを遠ざけようとするけど 痛みの中にいればその痛みは弱まっていくし その先より強くなったり 寿命を伸ばすのに、、、

    そういう 耐性獲得や改善の機会を実は奪っているのにというもの!(前の章で彼女は 今の学校や親が子供を真綿で包むように守ることで 自分で生きていく力やresilience獲得の機会を奪ってると警鐘を鳴らしています。) 


    つまり 子供を より幸せで より強く 良い人生をあゆあせようってしたら 痛みやストレスを除くのは耐性や発達を促す機会を奪ってるということ!

    だけど逆に その度合いが超えたら その子を色々な意味で壊してしまう。

    、、、、身体的なことならある程度 調整しやすくても 精神的なことって その子ごとに 適度な強さも違いそうだし 難しいですよねー。




    さらに

    この 痛みや毒の「良い効果」の話は続きます。


    それは Pain treat pain

    ヒポクラテスのセオリー

    そしてそれを現代医学が証明できるというものです。




    本紹介のつもりが 色々

    これまでの話や 後もうちょい深掘りした科学的な仕組みなど色々長くなっちゃちゃので続きます。

    こういう話 好きなのですが 直ぐ覚えて 直ぐ忘れるので 備忘録に。


    でもこれって本当に良い教訓であるように思う。


    引きこもりの増加の背景とかも つい考えてしまいますね〜