イギリスの歴史書いてましたが
すいません 今日は非常事態で歴史お休みします。
さて私は今日は10:00-16:30まで何をしていたでしょう?
答えは
Accident & Emergency にいました。
(イギリスの救急外来)
娘が 遊具から落ちて頭部を打ち
救急へ行ったのが3週間ほど前
その1週間後にももう一回症状が出て救急外来
そして今回また
学校から呼び出されて受診してきました。
ひどい頭痛と 視覚の障害😅😅😅
仕事も抜けて 結局1日がかり
だからと言って 色々検査してもらえたわけでもなく、、、、
ただただ待った😭😭😭
(問題 何でしょうー?↓)
さて話は変わって
みなさん高次脳機能障害とかって聞いたことありますか?
私は日本にいた時に 脳外科で働いてて
最後はこの障害の人とかの就労支援なんかをしていました。
脳というのは、障害を受けたからって全員に同じ症状が出るわけじゃなくて、脳の場所によって機能も違うので その障害された場所によって機能も様々。
麻痺が出る人もいるし
記憶や 言葉が障害される人もいるし
歩ける人も車椅子になる人もいて 千差万別。
もちろん重複する人もいるけど 単発で出る人もいる。
高次脳機能障害っていうのは そういう脳の機能の中でも 認知機能や 注意力や社会性、記憶や言語、それら含めた計画性などの障害は出る場合をいいます。
少し話せばわかるほどの重度の人も 仕事とかしないとわからないくらいの軽度の人もいます。
実際は、体の麻痺があるのも大変ですが この高次脳機能が障害されていないと結構電動車椅子で自立して色々暮らせて出かけられる人も多い。
一方で、体の麻痺が軽くてもこの高次脳機能障害が重いと 介護度が重くなりやすいなんて研究報告もおおい。
そして中には、麻痺などの身体症状が全然なくても(もしくはすごく精密にみないとわからないくらい軽くても) 高次脳機能障害だけがある人もいる。
そういう人だとなかなか理解されない
でも仕事や勉強は結構大変になったりする。
最後は そういう人たちの仕事に就く支援をしていたので どれほど大変かよくわかる。(もちろん麻痺も大変です みんな大変です。でも比較じゃなくて
「高次脳機能も大変」という程度の意味です)
さて また別の症状で 慢性硬膜下血腫なんてのも聞いたことあるでしょうか? 高齢者とかに多くて、大きな頭打った記憶とかなくても 実は打ってて 少しずつ血が溜まったりする。
普通は頭痛するけど
なんかやる気がないかな とか 忘れっぽいとかで
頭痛なしのひともいる。あと身体に障害全然出ない人もいるので、家族や周りは検査せず認知症かなー と誤解されちゃう場合もあります。
でも 自覚症状あんまなくても 検査してみたらこれで オペですっかり治っちゃうって人もいて
日本では実際そういう人をたくさんみました。
「治る認知症」なんても言われます(見つかれば)
結構な出血が 頭の画像で見えても 身体障害はゼロという人もそれなりにいる。
高齢者に多めですが子供などにもあります。
まあ 体には何にしても気をつけたいですね。そしてもし体の不具合が生じたら そういうのをちゃんとはっけんして、治療やサポートしてくれるとこにかかり 元気にしていたいですね。
(さてなにかわかります?)
さて話は戻って
今回の娘の急な頭痛と視覚が急に変になり病院受診。
今回担当してくれたのは外国人の女医さん😊とてもよかった💕🏆💕
鑑別診断的なものもちゃんとしてくれたし(例えばめまいが始まった時にも 温度変化とか姿勢とかで血圧とかでも起きるのですがそういうのも聞いてくれた。今まで何故誰も聞かんかったけどね)
体の動きも見てくれたけど 高次脳機能的なものもちゃんと色々問診してくれました❤️聞かれたので 前回娘が急に1+2=がわからなくなったり、全部知ってた単語テスト全然できなかったことも伝えられた。
(※医者なら普通と思われるかもしれませんが、2回目受診時は悲惨で、、、私がインターンの指導者のようでしたよ。すべき検査項目抜けまくりで。)
女医さんが最後に「今回3回目の受診よね それなら何か検査もできるかもしれないわ」 というつぶやきながら、、
「画像診断も視野に入れてチームに話すからちょっと待ってて」と言われて 診察室を一旦出る。
約2時間まって
再度診察室に入ると
すごく 申し訳なさそうな顔の女医さん
「チームの決定としてCT等の検査は必要なしってことになったわ」
理由は「身体症状もないから」だそう
ものすごく 伝達文で 淡々という女医さん、、
、、、、、、、、、ああ お察しします、、。
こんなに呼ばれるまで時間かかって、、、
彼女も頑張ってくれたんだろう。
私が医療職と初めに言っていたこともあり
かつ今回の女医さんは外国人ということもあり
一瞬無言で、、、
お互いなんか、、、とおい目、、、アイコンタクト
「、、、ああ わかるよ、、、ここイギリスだもんね、、、」「あなたが頑張ってくれたのはわかってる」
という空気に、、、。
で結果 画像診断等されず 帰ってきました。
ちなみに 結局5時間以上ここで過ごしたけどさ 頭部CTなんて数分で終わります。(多分女医さん知ってる)
娘がそうというわけじゃないですが、先に書いた高次脳機能障害や慢性硬膜下血腫なんてのも こういう検査あってこそ発見される方もたくさんいます。この国では、一見わかりにくい程度のこういう障害の方はどうやって発見されるんだろうか。
お医者さんも大変ですね。
イギリスの外国人医療従事者の 離職率がすごいらしいですが、、、給与が低いからとか忙しいからとかいうものの、、、、まあ 他にも理由あるかもしれない。
ちなみにさっきの答えは ハロウィーンのカボチャ❤️
私が唯一 フォローしている手芸関係のブロガーさん
虹色工房さんのを見て作らせていただきました。
楽しかったです❤️❤️❤️
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