さて

前回の続きのチョコの歴史です。

『チョコレートの歴史 は 宗教の歴史!』チョコ大好きな私!チョコの歴史と聞いてなんだか可愛いと思って 図書館でかりてみました。しかし!これ読んでみるとチョコレートの歴史はほとんど世界史と そして宗教…リンクameblo.jp

私も初めは ただチョコについて知りたいなー と思って借りて読み始めたものの

思いがけないところに辿り着いている感がバッチリです。


 ヨーロッパ中でキリスト教内の対立激化

キリスト教は元々の考えカトリック(昔からの)とプロテスタントでの対立が激化していきます。


キリスト教会が力を持ち、聖職者であっても高位になるとどんどんと富を肥やし、豪華な生活を楽しむようになります。こう言った教会の腐敗に反対する人々がプロテスタントを作り、やがてそれは王やカトリック教会には対抗していきます。ヨーロッパ中がこの新教と旧教の争いとなっていき、このプロテスタントが チョコ産業を発展させるきっかけとなっていきます。


 イギリスでは

ヘンリー8世(1500年ごろ)が 初めはこのスペインからお嫁さん(キャサリン妃)をもらいます。しかし、その後若いアンブーリンと結婚する為、(カトリックでは離婚できなかった為)プロテスタントのイギリス国教会を設立。(まあ他の国のプロテスタントと違う誕生です)



このために 子供達も

1人目の子(メアリー)はカトリック、

2人女の子(エリザベス女王)はプロテスタントとなり、女王が変わるたびに血で血を洗う粛清がされます。

驚き驚き驚き驚きここいらほんと怖い!

そして、スペイン王のフェリペ2世はこの1人目の女の子メアリー王女と結婚します。


フェリペ2世(Wikipediaより)



 プロテスタントが発展させたチョコ産業 オランダ独立戦争

17世紀まで ネーデルランド(オランダ&ベルギー)はスペインの支配下にありました。フェリペ2世の時代となるとさらにカトリックへの厳しい弾圧と異端審問へ!

これに対しネーデルランド(今のベルギーとオランダ)は立ち向かいます。(1568年〜

でもベルギーはカトリックが多かったために途中で離脱し プロテスタントの多かったオランダが1581年に独立を宣言!(ネーデルランド)

ちなみに英国のエリザベス1世はこのプロテスタントを陰で支援しました。英国対スペインの戦争も勃発し無敵艦隊まで出動へ!オランダ独立戦争は本当にヨーロッパ中との関係という感じもしますが割愛ウインク


ともにチョコ職人がたくさんいたお国柄のベルギーとオランダ でも

スペインがベルギーのアントワープを占領すると 多くの商人がオランダのアムステルダムへ亡命しました。


カトリックとプロテスタントの商売への態度


カトリックでは商業活動で利益を上げることを蔑視しました。でも、プロテスタントでは信仰に励み 仕事に励んで得られた社会的成功は信仰の表れとして肯定された。

そこで 蔑視されるよりはと

おおくの商人たちが オランダへと逃れます。


 オランダといえば 水車とオランダ東インド会社


これまでカカオは石臼みたいなもので潰されてチョコパウダーにされていました。でも オランダでは小麦を水車で引いていたので カカオも水車でひき

ココアを発明しました!

発明したのはバンホーテン親子!

東インド会社の力で金融都市となり、公益も盛んだったためにネットワークを使って大量のココアを作成、販売!

さらに、産業革命後は蒸気機関を使ってこの作業を効率化し、バンホーテンさんはさらにココアの大量生産と大量販売へ進みます。


しかしここまできてもまだ 

チョコレートは飲むものでした。


 英国 クエーカー教徒が固形のチョコへ

イギリス国教会以外を認めなかったために、イギリスでは反抗する人々のピューリタン革命へ。しかしその後王政復古となり、飲むチョコレートが普及します。

そんな中でも 17世紀半ばに誕生したクエーカー

教徒は教会も牧師もいらない 真摯に祈ることを教えの中心とし 平和かつ節約を旨とし熱心に働きます。それでも弾圧が強いため 同じ教徒同士で話し合いをよく行い とうとう固形のチョコレートを発明します!


 そしてスイスで美味しいチョコレートになる。


酪農大国スイスにネスレ という薬剤師がいてチョコの研究をしていました。チョコはまだ苦かったのです。そしてコンデンスミルクと混ぜ 美味しいミルクチョコを作りました。


リンツが 研究の末 コンチングと言って チョコを長い間混ぜることを続けると ざらざらしないスムーズな食感のチョコになることを発見し 今日のチョコとなりました🍫



こうして キリスト教によるユダヤ教への迫害や キリスト教ないの対立があったからこそチョコレートが出来上がり 各地へ広がっていったのです。


今回チョコを知って本当にその歴史が面白いものでした。


バンホーテン、ネスレやリンツ、マリーアントワネットのなのついたチョコなど は 今の世でも有名なままですね。


作者はそして

「国際情勢の不安定な今だからこそ

みんなの好きなチョコをきっかけに 今の問題につながる色々な歴史を見てもらえたら」 としめていました。


最後まで完璧な本です!


今の美味しいチョコレートに感謝感謝

その背景にはこんな 宗教の色々があったんですね〜。


おまけ

オランダ独立戦争にへんはあんまり色々読んだことがなかったけど 今回チョコの歴史に出てきたので他に載っている色々も読んでみました。

読んでみるといろんな国同士の関係がよくわかり 無敵艦隊とか 東インド会社 西インド会社、洪水作戦、「神の仲裁」とか いろんな線が繋がって面白いですね。いつかまとめたい!

そして今回も出てきた英国のヘンリー8世!
やっぱり宗教やそれに伴う色々に本当にあの国教会を作ったことが影響してるのがよくわかります。



今年のデパートに並んでたチョコの宣伝。これはこれでチョコと国際色が見られますねー。