チョコ大好きな私!




チョコの歴史と聞いて

なんだか可愛いと思って 図書館でかりてみました。





しかし!

これ

読んでみると

チョコレートの歴史はほとんど

世界史と そして宗教の話

になってしまいました。


チョコレートが今のように食べられるようになったのは 宗教によるユダヤ教の迫害や、カトリックとプロテスタントなどに対立によるものなのです!!!


知らなかった!!!


そして読んでる途中で、イギリス人の頑ななまでの決まったものだけしか食べない姿勢の その理由の一端に触れた気もするのです。


面白かったのでご紹介します!

できるだけ簡単にしましたが それでも長いので気になる人だけお付き合いくださいウインク 面白かったので!



 昔のマヤアステカ文明で飲まれたカカオ

マヤ文明 アステカ文明で

カカオが滋養強壮の効果があること、そして潰して熱を加えると良い香りがすることがわかり、湯を加えて飲まれていました。

でもまだまだすごく貴重で、薬にもなりすごく特別な 王侯貴族だけのものでした。でもまだ苦かった。



 大航海時代コロンブスによりヨーロッパへ

やがて大航海時代。金とキリスト教の布教を求めて、ヨーロッパが世界へ乗り出していきます。

やがて スペインの援助を得てコロンブスが大陸を発見!彼の数回の航海で色々なものがヨーロッパに伝わります。じゃがいもやトマト 

そしてカカオ!!!!


さらにスペインがアステカ文明でも滅ぼしたので、カカオのドリンクは初めはスペインへ伝わりました。

そうしてスペイン王室などにココアパウダーのドリンクが広がります。


 迫害されたユダヤ人がフランスにチョコをもたらした


スペインに広がったココアパウダーのドリンク。

しかし スペインといえば 熱心なキリスト教とそれ以外の教徒への酷い迫害、魔女裁判などでも有名です。そしてとうとうユダヤ人追放令まで出ます。


そうした弾圧を逃れたユダヤ人が

→ フランスへ逃れます。(他よりはゆるかったから)

その時にチョコレートも一緒に持ち込みました。

⭐️だから、チョコが発達したのは港町がおおいそう(マルセイユ、バイヨンヌ などなど)

スペインでチョコの製法を覚えて、フランスのバスク地方の街バイヨンヌに持ち込んだのだとか。


ユダヤ人といえば土地を持つことや色々な職業につくことがキリスト教徒によって禁じられたために 金融業で栄ます。

この商業ネットワークが カカオの入手ルートも作ります。


17世紀には バイヨンヌでチョコ産業が栄え 

19世紀になると 34ものチョコ店


 断食中にも飲めるか

キリスト教では、春のイースター(イエスの復活を祝う)の前の時期、を断食の期間としていました。(イエスの苦難を追体験する為) 当時の聖職者たちはこの時期、食事と食事の間には、飲み物しか口にすることができませんでした。

そこで 断食中は栄養不足になるので、この滋養に富むチョコレートを飲み物として 断食の時期に摂取できれば大変好ましいものです。こうして断食中にチョコをとっていいかが大問題に!

なんと100年にも及ぶ大論争となり

16世紀に ローマ教皇ピウス5世が実食して

「これは飲み物だから、断食中に摂取してもかまわない」と宣言してようやく決着したそうです。



「口髭カップ」

やがて時代を経ると、滋養強壮の飲み物としてこの地域の兵士に飲まれるものになりました。彼らは口ひげを生やしていたため、この髭につかないように以下のようなカップが作られました。



(ダヴィンチweb より)



他にも修道院、そして王室の結婚で スペイン王室からフランス王室へ持ち込まれました。



 ポルトガルでショコラテイロ


チョコレートをはじめに取り入れたスペイン。

そのスペイン王フェリペ2世が、ポルトガル王もかねたことから 

→チョコはポルトガルへも広がります。


ショコラテイロはチョコレート専門の役職で 

ポルトガルに置かれます。

仕事は、、、宮廷でチョコレートを振る舞うことと

怪我をした兵士の治療。

サロンのマスター 兼 医師や看護師などでした。

カカオバターは皮膚病にも塗布したそう。

今でいうショコラティエと医療職を兼ねてるって面白い飛び出すハート




 マリーアントワネットのために固形になったチョコレート

スペイン王女マリアテレーズが結婚した際 

チョコレート職人を連れて、ルイ14世の元へ嫁ぎます。

ルイ14世の作ったベルサイユでも チョコレートが人気になり、宮廷ではチョコレートを飲むことが日常になっていました。


ハプスブルク家


カルロス1世(皇帝カール5世) がスペイン・ドイツを統治
[国外]仏 ❌ 西、独は国としては対立

[国内]一方で、国内ではプロテスタントが生まれ、国内で
カトリック❌プロテスタントの対立
国(王室)を悩ませます。
       

元々敵だったフランスが
宗教上では同志(カトリック)であった為
フランス 💒ドイツが手を結ぶ。

やがてオーストリアの王女マリアテレジアが娘のマリーアントワネットをフランス王室へ送ります。


この頃もまだ チョコレートは飲むもので あまりおいしくはなかったようです。

当時のトップインフルエンサー

マリーアントワネット👸

ファッションはもちろん食べ物も彼女の影響はおおきい!

マリーアントワネットは薬をチョコレートに入れて飲んでいましたが フランスに来るとチョコドリンクはオーストリアと比べ苦くて美味しくない! 

そこで  宮廷薬剤師がマリーアントワネットのためにチョコを固めました。


マリーアントワネットといえばおしゃれとそしてフランス革命!革命により王や彼女が処刑され王室が消えた歴史で有名ですね。


 フランス革命後にチョコが拡散!

王室が消滅し、多くの王室のスタッフが宮廷を出てお店を開業

宮廷 薬剤師も町へ出て チョコレート店を開業!

急速に広まりました。

「マリーアントワネットのピストル」というチョコを作り これが今でも食べられるそうです。



 チョコの製法はキリスト教宗派によって分かれる!

カトリック教徒にとって商売や財をなすことは侮蔑の対象でした。しかしプロテスタントにとっては、認められたものであり、これがのちのチョコレートのあり方にも影響していきます。


本当に宗教の影響が大きいのですね!!


ちょっと長くなったので、次回に続きます。



ちなみに私の住んでるイギリスでは、人々は本当に決まったものだけを食べる習慣があります。例えばお昼ご飯は毎日同じサンドイッチ とか。そうでなくてもフィッシュ&チップス、ミンスパイ とあと数種類のローテーションで毎週同じご飯とか。

ずっと すごく不思議でした! が今回この本を読んで一つの 理由を理解したような気がしました。なので紹介です。


食べたことがないものへの宗教的な躊躇

禁断の実であるリンゴを食べたことが「原罪」であるキリスト教。

→ 食べたことがないものを食べた時 キリスト教の人はこの 原罪を想起してしまうので新しいものを食べるのに自然と躊躇が生まれやすいのだそう!


続きます。


ちなみにこちらで本のこともっともっと詳しく紹介されてました。

ダヴィンチ web