なかなか読書時間が取れなくて、少しずつ読んでやっと読了しました。
非常に読みやすく細切れで読んでもついていける本でした。
平野啓一郎さんの作品で、上の写真のように映画化されています。
私は先ず本を読んでから、映画はサラッと見ました。
ドラマ化されている作品が多い方のようです。
本当の表紙は・・・
この本で印象的だったのは戸籍を交換して自分の人生を塗り替える人達が
少なからずいるということでした。
いろんな事情で現実の自分を消して新たな人生を生きることを
望むというのが、最初は違和感があったのですが、誰しも別人になるという
願望を持っているのも嘘ではないかもしれないと思うようになりました。
特に不遇な人生を余儀なくされた人がその運命故、生きづらい場合、そういった
選択をしても不思議ではないかもしれません。
小説では自分の実父が殺人を犯した故、その息子はどこにいても何をしても逃れられない苦しみから戸籍を交換して、やっと幸せな家庭を築く中、事故死してしまい
そこで嘘が暴露され、信じていた家族も裏切る結果となるのです。
でもそれなりの理由があり、それを理解するに至る仮定が面白かったです。
大なり小なり別の自分を表現したいってありませんか?
同じ人格なんですが、いろんな自分を持っていますよね。
仕事上の自分、家庭の中の自分、趣味の自分、、、、、
この本とは無関係ですが、人は知らず知らずにその場の自分を演じているのかも
しれません。話が逸れてますよね!すみません!
読みやすいのでお勧めです。