3歩後退 | 減農薬のりんご栽培

減農薬のりんご栽培

(木村秋則氏の自然栽培に近づくために)



5月24日

第3回 食酢 散布  実施   1反歩


食酢 ミツカン 清泉酸度15  1.2L

乳酸菌資材 5L

BT剤  バイオマックスDF  300g  (2000倍)

水  600L



本来は 食酢のみの使用であるべきなのですが、6月中旬までに蛾の幼虫による食害を防ぐための袋掛けを摘果後に実施しなければなりませんが、時間がとれず不可能となりました。

その為、何らかの害虫対策が必要となりますので、BT剤を今回使用しました。


これにより、6月からはJAS有機栽培ベースに方向転換し、使用が認められている硫黄水和物、石灰・硫酸銅のボルドー剤、微生物剤(BT剤)を使っての栽培を試みます。

食酢を長期間散布する効果がどうなのかは、未経験・未体験のため、農作業の時間が取りにくい兼業スタイルでは、秋の収穫まで継続が困難です。

少雨で高温という4-5月の天候の下、食酢散布2ヶ月経過したところで、マイマイ蛾の幼虫による葉の食害、実の食害、そして葉が黄色く変色して落葉する斑点落葉病、葉が茶色く端から徐々に変色し固くなり光合成をしなくなる褐斑病の気配もちらほらと見えております。

これらは理解していたことではありますが、慣行栽培では見事に何の異常な変化も収穫までもたらさない現代農薬(化学合成)の効果とは比較するべくもありません。

減農薬スタイルですと、それらの異常は若干許容して栽培しますが、それでも95%以上の葉と実は最後の収穫期まで保護され商品となります。


また、今年は、昨年よりも畑作業の時間が取れると予想していましたが、そうはならずで目論見が外れました。

自然栽培の中断は残念ではありますが、これまで50%減農薬・ネオニコチノイド系不使用にて、農薬カウント15、散布回数6-7回・・・と比べますと、JAS有機栽培は限られた農薬数で更に4分の一ですから 先行きは予断を許しません。


本年の自然栽培りんごを期待されて、このブログに注目されてきた皆様には申し訳なく思います。

画像

黒星病


葉の病気


毛虫による実の食害