考え中 | 減農薬のりんご栽培

減農薬のりんご栽培

(木村秋則氏の自然栽培に近づくために)

JAS有機栽培にこの1反歩を転換するつもりで、防除対策を組み立てていますが、思うような組み合わせが整いません。

問題は2つ

殺菌剤・・・ 石灰・硫酸銅ボルドー と 硫黄水和剤のみが使用可能。

殺虫剤・・・ 化学合成農薬は使用禁止。  
       使えるのは生物BT剤、フェロモントラップ(コンフューザー)、
       ストチューなど食材から造る忌避効果。


6月からの虫対策は、シンクイムシとハマキムシが秋口まで、秋口からキンモンホソ蛾、とギンモンハモグリ蛾です。

前2者はBT剤で対策できますが、後2者は対象外で対策がありません。


殺菌剤は、IC412ボルドーですが、効果は1ヶ月持続し6月下旬からの梅雨入り前に散布します。
石灰の白い粉が実に収穫期まで附着しますので、1回使用のみにするか、固着剤(糊)を使わずに薬液だけをかける(効果持続は2週間程度)ことによる連続使用です。

それで8月以降をどうするか?の手立てがありません。


食酢散布に乳酸菌・放線菌、枯草菌の資材を加えて、葉と実に微生物の膜を付与するバイオフィルムの効果を交えることを考えました。


細菌と蛾への対策に頭を悩ます位ならば、いっそ袋掛けを6月中になんとか終えて、自然栽培に戻るほうがよっぽどシンプルで合理的だという気がしております。

虫は園内の自然バランスで対応するというのは、全方位対策な訳ですから。

侵入してきた蛾の成虫が卵を産み付けないように、フェロモントラップ(雌がコンフューザーに引き寄せられて雄と後尾しない効果)、と りんごジュースをペットボトルに入れて蛾を捕獲するものを設置を始めました。

因みに 袋掛けするということは、殺菌剤も食酢も実にかからないので、実の病気は防げません。
蛾に卵を産み付けられ、実を食べられないための物理的防御です。


木村秋則さんの自然栽培園の葉と実が病気になりにくいのは、この細菌バランスのバイオフィルムが形成されているから、病気の菌が取り付いても繁殖しないのです。

害虫については、園内の生物バランスと益虫による捕獲です。