まにまに(4) | Rainbowのブログ

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 サルの団長に招かれ、ぎん と たま の二匹はトンネルテントの前にやってきた。テントの入

り口はとても大きく、入り口の上からはダラリンと 大きなカーテンが降ろされていた。


  「ささ、お二人さん。中にお入りください。」


サルの団長が、ステッキでカーテンを持ち上げると、ぎんは うなずいてカーテンの中に入って

いく。たま は置いて行かれまいと、ぎんのしっぽから目を離さずに うしろを追いかけた。


 テントの中は、ところどころにある 鈍く灯るあかりに照らされ薄暗かった。けれども、夜道を

駆け抜けてきた二匹には まぶしいくらいに思えた。

サルの団長が二本足でよちよち歩き、そのうしろを ひたひた ぎん と たまが歩く。

 
  「ここからは 少し道がせまくなりますよ。お気をつけください。」


すると、間もなく目の前に大きな岩が転がっているのが ぎん と たま にも  わかった。

大きな岩に近づくにつれ、わしゃわしゃ と 岩から音が鳴る。

それでいて、その岩はゆっくりと動いているようにみえる。

サルの団長は、今まで道の真ん中を歩いていたが、急に背を壁にそわせながら歩きはじめた。


 ぎん も たま も 脇腹を壁にそわせてサルの団長についていった。

 二匹は、生唾を飲み込みながら、一歩一歩 岩へと進む。そして、いよいよ 岩の横を

通り過ぎる時。壁と反対の脇腹が岩とぶつかった。岩は温かく、わしゃわしゃと鳴る音が頭上で響

く。そして、岩の表面は、ぎん と たま と同じような毛並みに覆われているようだった。二匹

は、サルの団長に続きぐんぐん前に進む。窮屈な道をスコーンと抜け出ると、岩の上を見上げた。


  「とうちゃーん・・・これ何・・・」


たまが 泣きそうな声を出す。ぎんは、見上げたきり、声が出ない。



  「ふふふ。びっくりしましたか。この子は、ラクダですよ。まだ、子どもです。なーに、大人

   になったら、もっと大きくなりますよ。そう。やまのように!!」


 サルの団長は両手をグルグルまわして、大げさにうなづいてみせる。


 ラクダは、まるで気にせずで知らん顔。天井から吊るしてある草をわしゃわしゃと食続ける。

 
  「とうちゃん。びっくりしたね。」


  「まったくだ。」
 
 
 ぎん と たま は 目を合わせて肩をすくめる。


  「じゃあ、これから もっともっと 楽しいことご覧ください。もう少し行くと ステージが   
   みえてきますから。」



 胸を張り、更に先の暗闇をステッキでサルの団長は指す。

 
  「いってらっしゃーーーい。」

 

 ゆっくりと低い声が、頭上から聞こえる。

ぎん と たま が はっと見上げると、ギョロットした目玉でラクダが二匹を見下ろす。する 

と、ラクダは また何 もなかったかのように遠い目をして、わしゃわしゃ と また草を食べ始

めた。


 
                            (つづく)