いけま せんせい | Rainbowのブログ

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 うち 三年生に なったんよ。そして、たんにんの先生も かわってな。

めがね かけた ふとっちょの女の先生になった。その先生の口ぐせが、 

「いけません!!」やから

「いけま先生」 

みんな そう よびよる。たぶん先生も この あだな しってると思うで。

いけま先生は どこから ともなく あらわれてきてな。


「いけません!!」と さけぶんよ。

「うわぐつの かかと ふんでは いけません!!」

「字は ていねいに 書かなくては いけません!!」

「じゅぎょう中 手あそび しては いけません!!」 

ずっと いけません ばかり いいよるわ。 

 この前、そうじの時間な。うちが ぞうきん ふんで スケート して あそんでたら、きょう

しつの入り口から、いけま先生 うちを にらんでた。だから、あわてて きょうしつの うし

ろから ろうか に とびだしたんよ。 

 友達と水道で ぞうきんを あらいながら、 

 「うち いけませんせい やっぱり こわいわ。」

 「うちもやあ。」

そんな話を していると うしろに なんか おる。さっと ふりかえったらな・・・。

いけま先生が こしに手を あてて立っとった。そして、 はらの そこから さけびよったで。


 「ちゃんと そうじ せな いけませーーん!!」 

 
 そして、その日の ほうかご。 なんと かていほうもん・・・。

きっと、 今日あったこと も お母ちゃんに いうに きまっとる。いけま先生を まつ あい

だ。いやで いやで たまらんかったわ。いけま先生が いよいよ やってきた。いけま先生が、

へやで お母ちゃんと話している あいだ、うちは かいだんに こしかけ、話をきいた。

 
 「うちの子は もう 見ての とおり。 あんな子で。すみません。」


お母ちゃんの声がする。

すると、 いけま先生の大きな声が きこえた。 

 「あんな子やから いいんです。あんな子だから いいんです。」

そのあとの話 もう なんも おぼえて ない。でもな。先生。この ことだけ は ずっと ず

っと わすれんよ。

 ある日、図工の時間。 

 「今日は、あったら いいなと思う <時計の絵>を書いてみよ。」

いけま先生は そういうと、みんなの絵を みて まわった。いけま先生が うちの ところに 

やってきた。 

 「どんな 書きよる?」 

 「まだ いわれん。」

うちが そう答えると、「ああ そうか」 と いって はなれて いった。

 「よーし! でーきた!!」

うちが大きく のびを すると、いけま先生が うしろから絵を のぞきこんだ。 いけま先生

が、時計の長い はりを ゆびさした。

 
 「これ もしかして先生か?」

 うちは うなづいた。 

 「長い はりの先に書いた顔が先生で、短い はりの先が うちの顔。うちな先生と おいかけ

  っこ してるんよ。」 


 「ほな、はりが かさなったら?」いけま先生が ゆびで絵を トントン と ふれた。

 「ありがとうって うちが先生に いってるんよ。」

こんどは、いけま先生の手が うちの あたまに トントン と ふれた。いけま先生は ありが

とうと ぽつり いって、


 「いけてます!!」 さけんだんよ。