ツバメ の せなか に のった スス でしたが、からだ を つきぬけるほど かぜ は
つよく、つめたい。
「なーに。すこし の しんぼうだ!!」
「うん!! わかった!!」
ふたりの さけびごえ は すぐ かぜ に すいこまれて いきます。
そら が ずっと とおく に はなれていきました。
やがて、ツバメ の いうように かぜ が ふわり ふわり あたたかく ふたりと おどるように
ふきはじめてきました。
「ほら。もう だいじょうぶだ。よくがんばったな。えーーっと・・・」
「ススだよ。スス!!」
スス は くちをとがらせ、 せなか から ツバメ の かお を のぞきこみました。
「そうそう。ススだ。スス。ははは・・・それより、スス おまえは くも の した の
せかい に きたことは あるのかい?」
「ううん。はじめてさ。これから いく うち の こども が じょうず に くつを は
けるように てつだうのさ。」
「へぇ。なんでまた?」
「さあ、ぼくには わからない。」
ふたり は くびを かしげました。
そうだ と ツバメ は はなしを かえました。
「いちど きいて みた かったんだが、おまえたち は ほんとうに せなか に はね が
あるのか?ススは ひと とおなじように ふくきてるから つばさ が みえないしな。」
「ああ、あるとも。ツバメさん みたいに はやくは とべないし、くもの うえ でしか
とぶことが できない。でもさ、 この うえ に すんでいる てんしの はね は
すごいよ。いろんな いろ した はねを もってるんだ。だから、つばめさん のように
みんな おなじ いろ してる なんて おきのどくだよ。」
スス の はな の あな が ひらきます。
はっはっはっ!!
ツバメ は おおごえで わらいました。
「おいおい、スス。おれたち ツバメ が みんな おなじ いろ してるって?よーく みてみ
ろ。」
スス が あたりを みわたすと、なんわ かの ツバメ が きもちよく かぜ に ふかれ
ています。
め を おおきく あけ スス は みつめます。
「こりゃあ おどろきだ。よくみれば、 くろいろ だったり あいいろ だったり
もよう が すこし ちがうのもあるぞ!! 」
ふんふん。ツバメは、め を とじて うなずきました。
「そうだろう?よくみてみれば おもいこんでるのとは ちがう ことがよくあるぞ。
よーく みつめるんだぞ。」
「うん、わかった!! よーくみつめるよ。」
スス も め を とじ うなずきました。
「あった、 あった!! あかい やね の いえだ!!」ススが ゆび をさしました。
「よーし、きた。おれ は じめん を うまく あるけない。だから じめん すれすれ
に とぶからな。 せなか から とび おりるん だぞ。しっかり つかまれ。」
そういうと すぐに、ツバメは きゅーん とじめんに むかいます。
そして じめん すれすれ に とびはじめました。
「よーし。とぶんだ!!」
「ありがとう。ツバメさん。いくよ!! そーれっ!!」
じめん に あし を つけた スス。
そらを みあげます。
すると、ツバメ が スス のうえで くるくる まわっていました。
「じゃあな。スス。がんばれよ。」
「うん。つばめさん きをつけて いってらっしゃい。」
ツバメは チュビ チュビ チュルルル~ と きれいなこえ で ひとなき すると、 ながい
ながい たびに しゅっぱつ しました。
(つづく)