ゆうちゃんには おにいちゃんも います。
「さんさい に なった!」
このまえ おたんじょうび だったゆうちゃんです。
「あらまあ、おねえちゃん に なったのねえ」
みんな に ほめられると たちまち にぃー と いいおかお。
ゆうちゃんが、 おかあちゃん と いっしょ に おえかき を していました。
とおく から おにいちゃん が さけんでやってきます。
「あれえ、 ぼくの あかい ミニカー が なーい!」
「ちゃんと おかたずけ しないから・・・。ゆうちゃん まっててね。」
そういいながら おかあちゃん は おにいちゃん のほう に いってしまいました。
「はやく もどっきて。」
ゆうちゃん が いいいました。
おかあちゃん 「うん」と うなずきました。
…はやくって いったのにさ …まだ もどって こない…
ゆうちゃん が おおきな こえ で おうた を うたっています。
その よこで、おかあちゃん が せんたくものを とりこんでいました。
「ゆうちゃん は おうた が じょうず だね。」
おかあちゃん が パチパチ たたきました。
ゆうちゃん は えっへん!! です。
「じゃあさ、 もう いっかい うたって あげるね。」
「ききたい !!」
おかあちゃん は もっと て を パチパチ させました。
すると…
「おぎゃ おぎゃ」あかちゃん が なきはじめました。
「ゆうちゃん ごめんね。 ちょっと まってて くれる?」
ゆうちゃん が うなずくと、おかあちゃん が となりの へやに あわてていきました。
ちょっと ゆうちゃん は まちました。
…だけど…おかあちゃん は もどって きませんでした。
おかいもの の じかん です。
げんかん を でると、
ゆうちゃん と おにいちゃん は てをつなぎます。
その うしろ に あかちゃん を ベビーカーにのせた おかあちゃん が あるきました。
おみせに つくと、 ゆうちゃん が だいすきな うさぎの かいもの カート がありました
あかちゃん が うまれる まで いつも のっていた うさぎのカート
「ねぇ、すこし のっても いい?」
ゆうちゃんは、おかあちゃん の スカートを ひっぱりました。
「すこしだけね。」
「うん」
ゆうちゃん うさぎさん みたい。
ぴょん ぴょん はねて のりました。
とっても かわいい うさぎ の カート。
「やっぱり、 きょう これに のって おかいもの する!!」
ゆうちゃん は ハンドル を にぎりしめました。
「ごめんね。きょうは あかちゃん の ベビーカーがあるから うさぎさん で おかいもの
できないの。」
「いやだ!!のる!! おかあちゃん なんて もう だいきらい!!」
ゆうちゃんは おそらに とどくほど おおきな こえ で なきました。
よるになり、ねんね の じかん に なりました。
「わたしさ、 おねえちゃん になったからさ ひとりで ねる」
そういうと、ゆうちゃん は おふとん のはしっこ に ごろん。
「ゆうちゃんも こっち おいで」
おかあちゃんが おいで おいでを します。
おかあちゃん の からだ には おにいちゃん と あかちゃん ぴったんこ してる。
「だいじょうぶ ひとり で ねむれるもん」
ゆうちゃん は おふとん を ぎゅうと だきしめました。
ごろごろ しながら ゆうちゃん は ひとり おうたを うたいます。
いつのまにか おにいちゃんのこえ も あかちゃん のこえも きこえません。
ねんね したかなあ・・・
おうた を いくつ うたったでしょう。
ゆうちゃん も おおきな あくび。
おめめ とじた ゆうちゃん の まえ を
せっけん の かおりが ふわり ぬけました。
ゆうちゃんは、 め を ちょっぴり あけてみました。
すると、おかあちゃん が ゆうちゃんの よこで ごろん と やってきていました。
ゆうちゃん の おうた のつづき を おかあちゃんは うたいます。
うたい おわる と おかあちゃんは、じっと ゆうちゃん をみつめます。
「あした、おとうちゃん が やすみだからさ、 ふたりだけで おかいもの いこうよ。」
「おかあちゃん と ふたりだけ?」
おかあちゃん は にこっと うなずきました。
おおきく こっくん。
ゆうちゃんはうなずきました。
おかあちゃんは おはなを ゆうちゃんの おはな に くっつけました。
「ゆうちゃん は どうして こんなに かわいいのかな?」
ゆうちゃん は おかあちゃん に ぎゅーうと だきつきました。
「だって ゆうちゃん は おとうちゃん と おかあちゃん の たいせつな たからものだか
ら」