ホウキ屋おばあさん と いじわるな あり(1) | Rainbowのブログ

Rainbowのブログ

ブログの説明を入力します。

 ある町 はずれに、小さな森 が ありました。

その 森の中には、 小さな レンガ の 家が ポツリ。
 
 おばあさんが ひとり で住んでいました。

おばあさんは、森の 木の枝 を 集め、ホウキを 作るのが 得意でした.

おばあさんが 作る ホウキ。

どんな もの も かきあつめて しまう。

町中の人 が おばあさん が 作る ホウキ を 愛していました。



 ある 昼下がり。

おばあさん の ホウキ を 作る手 が 止まります。

やがて、おばあさんは、こくん こっくん と 眠って しまいました。


どれぐらい 時間が 過ぎたでしょう。

 「おい、おい ばあさん 起きろ!!」

おばあさん は 声 に 気づき ゆっくり 目を 開きます。

おばあさん は 部屋 の 中 を ぐるっと 見わたしました。

 
「目の前。 目の前だよ。 そして、 もっと 下!!」


声のする方へ、おばあさんは顔を向けました。


すると、目の前の 机の上 に いじわるな あり が いました。

 「私に いったい 何 の ようです。」

おばあさん は メガネ の すきま から あり を のぞきこみました。


 あり は しょっかく を ぶんぶん ふります。

 「ばあさん の ほうき で 家の中 を 掃かれて しまうと、 どんなに ふんばっても、

 どこの 家 に 住み着いても 掃き出されちまう。だから、 おれは 住むところ が な

 くなっちまった。だから おれ は 今日から ここに 住むぞ。」


 「ええ、どうぞ。 ちょうど ひとり で さみしかったんですよ。」

おばあさん が 笑って うなずくと、 あり は しょっかく を ピーン と のばしま

した。


 あり が お腹が空いたというと、おばあさん は パンのかけら を 机の上に置いてくれ

ました。

ムシムシと パンをほおばる あり の 前で、おばあさん は 机に向かい ホウキを作りま

す。

おばあさん の 曲がった腰は さらに 曲がり、しわしわの 手は 優しく 枝 を 包みま

す。

家の隅には、たくさんの 木の枝 たちが、おばあさんの 手に包まれる日を 待っています。




 パンを食べ終えた いじわるな ありは、お腹を さすりながら おばあさんの手を見つめま

した。

 そして、 ひとつ いいことを ひらめきました。

おばあさん の 手にかみつき、痛くて ホウキを 作れないように してやろうと・・・。

  


                         つづく