「預かりものがあるでしょ」
「ただの隣人だぜ、他人の荷物は預からないよ」
「そう?
アンタほどのお人よし、あたしは知らないけどね」
友里が減らず口をたたいた時、山下の部屋のドアが開き、20代後半の細面の男が、
「姐さん、ちょっと」
友里を呼んだ。
「どうしたの?」
友里はオイラを残し、山下の部屋へ向かった。
内容が気になるのはオイラも同じ。
そっと友里の後ろにくっついて行った。
オイラと違い山下は自炊をするため、部屋に入ると学校の調理実習室のようなムワッとした油のニオイがした。
「こんな手紙が」
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