日曜担当、理学療法士のれいです。
きょうは仕事中のココロに残った言葉を。
私は病院勤務ではなく、訪問リハビリという在宅医療の分野で理学療法士をしています。
利用者さんのご自宅へ訪問し、生活状況に応じたリハビリを提供しています。
先日訪問した利用者さんは、毎年この桜の咲く時期を楽しみにされていて、この時期のリハビリはもっぱら屋外歩行となります。
その70代後半の女性は脳血管疾患の後遺症により
左半身に麻痺が残っていますが、杖をついてなんとか一人でゆっくり歩けます。
その日もちょうど桜が見頃で、「お待ちしていました」とすでに外に出る準備を済ませニコニコ。
満開の桜が並ぶ公園の横を歩いていると、
「あ〜、病気になってよかったわ〜☺️」と。
わたしが驚いていると、
「だってこの身体にならなかったら、こんなにゆっくり花を眺められなかったもの〜」
病気になる前は、家族のことで毎日奔走。子どもの手が離れたと思ったら、ご両親やご主人の介護に追われ、桜がキレイと感じる余裕もなかったとのこと。
季節とともに日々変わりゆく草花を愛でながら、ゆっくり歩く時間が至福なんだそう。
ネガティブな事柄も、発想の転換や陰陽思考で乗り越える、と言葉で言うのは簡単だけど、なかなか出来ない人、物事、の方が多いと思います。
だけどやっぱり小さな幸せを見つけられる人は、人生が豊かで輝いていると教えてもらった気がします。
(そして病気をそう捉えられる人は回復が早いのも事実。)
そんなお話でした。
今日もすてきな一日を🌼