冬の沖縄子連れ旅行③伝説の恋島～古宇利島

沖縄には神の島と云われる島が２つあります
１つは久高島そしてもう１つが古宇利島

この古宇利島には沖縄版『アダムとイブの伝説』創世神話の伝承があり、琉球の人類発祥の島と云われています。
この伝承から「恋島（こいじま）」といわれその後「こい島」⇒「くい島」⇒「古宇利島（こうりじま）」となったとも

古宇利島にある御嶽は、それぞれが縁結びや子宝や安産祈願として昔から島の人々の信仰を集めていて、その為、カップルや夫婦から恋愛・子宝のパワースポットとして有名な島でもあります

周囲が約８㎞の古宇利島は、２００５年に隣の屋我地島との間に古宇利大橋が開通して、車で行ける離島となりました。
この先が古宇利島
古宇利島には七つの御嶽があり、子宝祈願として特に「西ビジュルにある「ビジュルヌメー御嶽」、東ビジュルにある「プトゥキヌメーヌ御嶽」に行ってお参りするとよいそうです
西ヒジュルには、女性の子宮の形をした岩があり、東ヒジュルには、男性器の象徴といわれる突き出た岩があるそうです。
さてこの「西ヒジュル」「東ヒジュル」はともに看板などは出ていません
車で注意しながら走っていると見つかるけど、道の途中に突然あるので駐車場は無いから注意してね。

でもこの島は１周約１０分くらいなのですぐ分かるかと・・

西ヒジュル
東ヒジュル
両方とも現在は柵が取り付けられています。
（御嶽はとても神聖な場所で、観光客が増えてしまったので、神様を守るためだそう）
なので外からお祈りするか、現地の方にお願いして（有料）お参りさせていただくか。

子供を授かりたいと願う夫婦が全国から訪れるそうですよ。

ちなみに、秋篠宮殿下、紀子さまも子宝祈願のために訪れたと言われています。

創世神話＜古宇利島の伝承＞
昔々、古宇利島に天から男の子と女の子が降ろされた。
二人は裸体でいたが、まだ恥じるという気は起らなかった。そして毎日天から落ちて来る餅を食べて無邪気に暮らしていました。
ある時、知恵をつけた２人は、天から降ってくる餅を少しずつ蓄えるようになりました。するとそれを知った神様は、餅を降らせるのをヤメてしまいました。２人は天に向かって、餅を降らせてくれるよう歌を歌って祈りました。

「トートーメー、トートーメー（お月様、お月様）
ウフムチ、ヤトゥムチ、ウタビミシヨリ（大餅、でっかい餅下され）
ヤーンノクヌヤー（来年の今夜は）
ウマグルヒロウテ、ウシャギヤビラ（ウマグル貝を拾って差し上げましょう）」

しかし、二度と餅が降ってくる事はありませんでした。
二人は毎日浜に出て貝や魚を捕り、労働の苦しみを知るようになります。
そんなある日、海で海馬（ジュゴン）の交尾を見て男女の交媾（まぐわい）の道を知りました。同時に男女の違いを意識し裸でいる事が恥ずかしいことと悟り、クバの葉で陰部を隠すようになった。
今日の沖縄三十六島の住民はこの二人の子孫であるとのことだそうです。

これが沖縄版アダムとイブ伝説。

シラサ岬には神様をまつる場所があり『天降世立口世ヌ火神』と天から火の神が降りたと書いてあります。

ここには沖縄版アダムとイブが生活をしたという半洞窟がありますよ。

こんな階段を降りるのでちょっと怖いです。

↓この場所は、亡くなった人をあの世に送る洞窟と言われています。古宇利島の住民の方でお葬式に出た人はここの場所に立ち寄って、左足で３回塩を蹴ってから手足を清めるんだそうです。
穴の先に古宇利大橋が

すぐ隣にあるチグヌ浜は潮が満ちてきてました。

古宇利島の北側にティーヌ浜があり、ここにはハートロックがあります。

その名の通り、ハートの形をした岩があります。
大人気の場所ですが・・・えっ駐車料金かかるの

ハートロックですが「これがハート微妙～」と言う方もいるかもですが、実はある方向から見ると２つの岩が重なってきれいなハート型に見えるんだそうですよ

このティーヌ浜（ハートロック）は嵐のＪＡＬのＣＭ撮影場所として大人気になった場所です