本当に出会えて良かったスピ小説の名作

レインボーエンジェルズの

鈴木トシロウです。

（猫が好き過ぎる・ω・）

1970年に出版された、
世界で4000万部発行の大ベストセラー
『かもめのジョナサン』。

ぼくの中で、
｢アルケミスト｣
｢星の王子さま｣

そして｢かもめのジョナサン｣は

本当に出会えて良かった

スピ小説の名作です。

ジョナサンは、
より早く

より高く

より正確に
「飛ぶこと」を追求しました。

それが彼の情熱だったし
生きる喜びだったから。

でも群れの仲間たちにとって
飛ぶことは｢エサをとるため｣であり、

ジョナサンは変人扱いされ続けます。

「ぼくらはエサを取るためだけに

生きてるわけではない」
と説得を試みますが、

飛ぶことを通じて常に今の自分を
越えようとするジョナサンに対して

ほかのカモメにとって飛ぶことは

「食べていくため」でしかなく

その声が届くことはありませんでした。

ついに彼は
群れから追放されてしまいます。

それでもジョナサンは
飛行技術の追求を辞めませんでした。

誰に見せるためでもなく、
褒められるためでもなく、
食べていくために役立つ訳でもないのに。

どんな鳥も彼に追いつけないほど
技術が磨かれた頃、

いつものようにジョナサンが飛んでいると
同じくらいの飛行技術をもった
カモメが並んで飛んできました。

それは彼にとって初めての経験でした。

彼はついに、
同じ志をもつ仲間たちに出会えたのです。

ジョナサンは新たな仲間たちと共に
技術と精神を高め合い、
弟子を育て、

死後は伝説の存在として語り継がれる
までになります。

作中には、

胸を打たれる名言がたくさん出てきます。

「目に見えるものには、みんな限りがある。きみの心の目で見るのだ」

「正しい掟というのは、自由へ導いてくれるものだけなのだ」

「わたしたちはここで学んでいることを通じて、つぎの新しい世界を選びとるのだ。
もしここで何も学びとることがなかったなら、次の世界もここと同じことになる」

この程度のネタバレでは
ピクリとも揺るがないほど奥深い作品なので、
ぜひ読んでみてください。

誰に褒められるためでもなく
食べていくためでもなく
愛されるためでもない。

それでも何かを追求する純粋さに

人は心を打たれます。

でも別に、
やりたいことが無くたって人生は楽しい

のです。

何のために生きるのか？
わからなくてもいいのです。

ただ生きている、
そんな今のぼくたちが素晴らしい。

ここがスタートでゴール。

ジョナサンは飛ぶことを

追求せずにいられなかった。

それがただ自然な自分の姿だった

というだけなのです。

あなたは何してる人ですか？
どういう人ですか？

仕事してる人
主婦してる人
子育てしてる人
一人暮らしの人
実家住まいの人
独身の人
結婚してる人
離婚した人
パートナーがいる人
パートナーがいない人
パートナーできたことない人
セクシャルマイノリティの人
働いてない人
病気のある人
障害のある人
明るい人
暗い人
元気な人
物静かな人
皆と一緒が好きな人
自分の時間がないとダメな人

どんなあなたでもいいのです。

あなたはあなたのまま、

ただ
今
生きている

そんなあなたが素晴らしいし、
そんなあなたに今そのままで価値があります。

何も間違っていない。
何も足りなくない。
何もおかしくない。
あなたはあなたでいい。

歯車の掛け違いはあったとしても
誰もあなたを悲しませたいわけじゃない。
誰もあなたを傷つけたいわけじゃない。

だから比べなくていい。
自分を責めなくていい。
自分をジャッジしなくていい。

自分をジャッジしなければ
人のこともジャッジしなくなるし、

人のことをジャッジしなければ
自分もジャッジしなくなります。