赤銅色の焼けた肌 に 太く節くれだった指
額に深く刻まれたしわ と 白髪まじりの顎鬚
両切りのエコーにむせながら 湯呑の中の酒を乾す
子供の頃 は 早くじぃさまになりたい と 願っていたよ
目の前で起こるすべての事が 真実と思っていたあの頃
大人の世界が なぜかしらん 面倒な事ばかりに 感じたから
日がな一日 海ばかりを見て時が過ぎてゆく なら
それはそれで とても魅力的に想えたんだ
群青色の連なり に 途切れる事の無い 潮騒
いなさに逆らい舞う海鳥 と ちぎれて飛ぶ波の花
お天道様と星を頼りに沖へ出て 雲の流れに雨を知る
子供の頃に は 早くじぃさまになりたい と 願っていたけど
目の前で起こるすべての事が 真実ばかりではないと気付いたあの時
大人の世界の理不尽さを 見極める難しさを知ったから
ヒトの言葉に惑わされず 我が身ひとつを盾とする のは
とてもとても ボクに真似できないと想えたよ
あんちゃん ちっともさまにならねぇぜ
今でも時々思い出しては 風に吹かれてみるけれど
どっかで じぃさまの笑い声
♪ 頭を抱えて 悩む姿は ある意味では 美しいのさ~



